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私は2度世界を渡る  作者: リサ
過去編
8/44

 次の日からは地獄だった。昨日の傷のせいで発熱したが、そんな私にはお構いなしにそれぞれの授業に引っ張って行かれた。

 幸い世界をまたいだことにより、私にはチートと呼べる特技が身についた

ようだ。それが発覚したのは、それぞれの授業でだ。


 まず、私はこの世界の言葉すべてを読んだり書いたり話したりすることができた。それに、1度見聞きしたものは絶対に忘れない記憶力も得たようだ。

 これが発覚したのは、宰相の授業の時だ。熱で意識がもうろうとしている中でも、宰相が言ったことや自分が読んだ内容は一語一句すべて暗記できた。それに、だれがどう見ても多すぎるだろ! という宿題をこなすため、夜城の図書館で本を読んでいたら、他国の本までスラスラと読めてしまったのだ!宰相は授業でわざとわざと他国の言葉を使ってくるけど、それは全部日本語に聞こえた。これらには泣いて喜んだ。


 何故ならあの鬼畜宰相は、まだ授業で習っていないところの質問を出してくるのだ。しかも答えられないと、私の予習不足をネチネチと攻めてくる。しかも、宰相の息子のジークフリートと一緒に授業を受けさせるものだから、ネチネチが2倍になってかなり精神に来る。

 余談だが、ここはマルティの王国というこの世界でもかなり大きい国らしい。驚くことに、暦や時間の感覚は日本と同じだった。



 運動面では、もともとよかった運動神経や洞察力が跳ね上がった感じだ。最初は、何の基礎もせずにいきなり団長と何度も試合させられ、容赦なくぼこぼこに殴られていた。だけど今では、実力ではその団長をもしのぐほどになった。

 だけど、嫌がらせはどこでも起こるものだ。私が使っている模擬剣に細工して折れやすくしたり、骨折しているのに無理やり相手をさせたりしてきた。その筆頭は、もちろんキースだ。団長はいつも知らんぷりだ。

 もちろん毎回傷を負いながら返り討ちにしてます! おかげで生傷が絶えないけれど・・・。この国には、騎士道精神のようなものがないようである。


最後までお読みいただきありがとうございます!

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