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第6章 不穏な動き、再び

第6章 不穏な動き、再び


10月7日(土)

 官公庁労働者を中心に郵便、港湾、航空、鉄道、新聞、銀行などのイランの主要組織が賃上げストを行い、経済がマヒ状態に陥ってきた。


10月10日(火)

9月には戒厳令がそして夜間外出禁止令が施行され、まさに革命前夜の様相を呈してきた。会社からは日の丸の小旗が各人に配布された。これはイラン人の仕事を奪うとして嫌われていた韓国人と間違われないようにとの用心のためである。アメリカ人も嫌われており、多くのアメリカ人は帽子を目深にかぶるようになっている。街角で遭遇するとギックとした様子がありありと覗われる。


華やかさと貧しさが、資本主義と宗教至上主義が混在したイランはパーレビ国王の独裁による経済復興で、表面的には華やかな繁栄を享受しているように見えるが、テヘランの街にも、不穏な空気がわずかだが流れ出している。独裁者シャーハンシャー・パーレビ国王の治世の最後を彩る崩れかけた栄華の最後の一幕である。下町の方では夜な夜な銃撃の音が聞こえるそうだ。


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