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プロローグ



「つまらない」




毎日が退屈で仕方が無い。

楽しいことや辛いことだってちゃんとあって、ただただ何もなく平坦なわけではないのだけども。

それでも総合評価してしまえば、私の人生はつまらない一言に過ぎない。


窓の外をぼーっと見つめながら私、藤村紗綾は考えていた。

こんなにもつまらないと考えてしまう理由はもう何度も考えている。

けれども、はっきりとはしない。

ただただつまらない。そして、それはきっとこの先も変わらないのだろう。それはわかる。

そんなことも考えてられないほど熱中できるものがあれば退屈なんて思わずに済むのだろうか。

それは何でもいいはずなのに。



視線を教室に戻して周りを見る。窓側の列の一番後ろという席は教室全体を見回すには丁度いい。

朝のSHのために皆、席について先生を待っているところだ。立って離れた席の友達のところに居る人さえいる。

もちろん、皆のおしゃべりは止まっていない。


昨日のテレビのこと、好きな芸能人のこと、漫画のこと、好きな人のこと……


高校生活を楽しみつくすかのように忙しない周りのクラスメイト達は夢や期待を持って、今を過ごしているのだろう。

私には少し輝いて見えた。



「おはようございます」



先生が入って来て、皆が一斉に立つ。

いつもと同じ、変わらない日常。



今日も退屈な一日の始まりだ。




初めての投稿です。

読んでいただきありがとうございます

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