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プロローグ
あいつは、いつも笑っていた。学校でもバイト先でも、俺の前でも。心の中に、とんでもない闇と傷を抱えて。
いや、抱えていただけではない。日を追うごとにその闇を、傷を、深くしていった。なのに……笑っていた。
俺は……あの時なにができたのだろう。もし、1ミリでもあいつに歩み寄っていたら。SOSに気付けていたら。救えたのだろうか。あいつの悲しい笑顔に頼り続けてしまった俺に。なにも知ろうとしなかったクソガキに。なにかできたのだろうか。
もし……。もし、俺にまだこの言葉を発する資格があるのなら。お前が許してくれるなら。言わせて欲しい。
ずっと、お前が好きだった
そして、これからも好きだ。
なにがあっても。