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vintage   作者: 河村諭鳥
3/9

3

「サイン入りCDって今いくら位で売れるのかな?」


「来月、○○のサイン会あるじゃん。これ1人2枚までだから、友達誘って2枚づつ買っ て、ネットで高く売れるんじゃない」


「ああー、○○なら高く売れるかもね。ライブのシリアルも入ってるし」


「でしょ、やっちゃわない!?」


「いいね!!!」


「ええーハハ!!!!」


放課後、忘れ物をしたので取りに行こうと教室に戻ろうとすると、クラスメイトの女子二人が笑いながら話していた。 私は、廊下で聞いてて、だんだん腹が立ってきて、


「そんな事したら駄目なんだよ!」


と扉を思い切り扉を開けながら言った。


「はぁ?何言ってんの?そんなの冗談に決まってるでしょ」


とクラスメイトが言った。


「冗談で言ってる様には聞こえなかったけど」


と私が言うと、クラスメイトは笑いながら。


「冗談も分からないの?こんなもの売っても1円にもならないしー」


私はその言葉に猛烈に腹が立ち、


「あやまれー!!!!」


と思わずその子の肩を押した。


「何すんのよ!!!」


「人が必死で作った作品何だと思ってるのよ!!! 作品にあやまれ!!!○○にあやまれ

ー!!!」


と取っ組み合いの喧嘩になった。


「ちょっとやめなよ!!」


ともう一人の子が止めに入った。


その後、私とその子は職員室に呼ばれ、反省文を書き、そのまま帰された。

私は表情を硬くしたまま家に帰り、

ただいまも言わずに部屋にこもり、

ベッドの上で布団を被った。


「恵、ごはんだって」


と姉が部屋に入ってきた。


「いらない」


と私は言った。


「どうしたの?」


「٠٠٠」


「そうだ、今日○○がTV出るよ」


姉が言ってきたので、私は布団から顔を出した。

傷ついてるのを見て、姉は驚き、


「どうしたのよ!?」


と言ってきたが、


「帰り道に転んだだけ、ごはんいらないってお母さんに言っといて」


と言った。


「分かった」


と言って姉は部屋を出た。


その日は、お風呂だけ入って眠った。


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