1輪目.ムカウバショ
荒廃しきった世界。数少ない生人は集落を作る。外からの助けは来ず。
少女は花を探し彷徨う。
どこにも属さずただ歩く。向かう先はただ1つ。
[あの花が咲く場所。]
昔昔、突然の大爆発が世界を襲った。
それは、少女が5つの時だった。原因は何処かの研究所での事故。でもそんなことは少女には関係無かった。
今の少女は7つ。
こんなに幼くても世界は生きろと言うらしい。
その日、少女はパンを咥えて、柔らかい土の上を歩いていた。反対に、パンはさながらひび割れた地面のようだ。
今日はあの花を探してある集落に向かっていた。少女はそこが何処か知らない。
ただここの橋を渡った先に大きな木がある集落があるのは知っていた。
問題はその肝心の橋が落ちている事だった。
少女は橋の下の川を目だけで見下ろす。パンの最後の一口を食べ終わると、ジャンプして向こう岸まで行けないか、静かに考えていた。だが、どうしても少女の脚力では敵いそうもない。
1話目から強敵だ。少女はそう思っているらしかった。
無謀な事をやるのは嫌いじゃない。少女は、そうドヤ顔をして、覚悟を決め、いざ。川へ。
飛び込む寸前で、後ろから声がした。
どうやら少女と同じで、向こうの集落へ行きたい人のようだ。少女が川に飛び込もうとするのを見て止めたく、声をかけたらしい。
少女はむしろその声で川に落ちそうだった。
話を聞くと、その人は、向こうの集落に住んでいるらしく
狩りに出かけ、一晩野宿し、帰ってきたらこのザマだそうだ。
結局回り道をし、別の橋で川を渡るということになった。
少女は時間も有り余っているし、見つけられればなんでも良かった。
橋の脇にある森に入っていく。
深い海のような森に。
方向感覚を失いそうなほどに歩き、進んだ。どれだけ進んだのか、上を見ても、木の葉に隠れて、空が見えない。それ故、時間も分からない。
もう何度も少女は転びそうになっているが、もう1人はぐんぐん進む。
優しそうに見えたが、少女を気にする様子もない。これは一緒に行くべきではなかったかもしれない。と少女は少し後悔しているようだった。
感覚的には5、6時間歩いている。それが確かならもう日暮れだ。
それから少しするともう1人が振り向いた。
目を開くと少女は、何か棒のような物に十字に括り付けられていた。
だが意外にも興味が無さそうに、心なしか眠そうな顔をしていた。
人の声が耳に入る。
「ちゃんと連れて来れたのか。」
「ああ、この中に。」
「これでこの村も暫くは平和だな。」
そこまで聞いて、少女は眠気に耐えれず、意識が途絶えた。
少女はまた目を瞑った。
2話 タイジュ
ここは...ミズ?
カラダがミズにはいってる。カラダのなかになにかがある。
クルシイ。たたくオトがする。
いつも通りの動作でカードを通し、ドアを開ける。
いつもと違う心意気で円柱のガラスの中で、水に包まれた少女を見る。
少女は体の部分部分にチューブが繋がれ、口からは気泡が出ている。なんとも見ているだけで苦しい姿だ。
少女は長い間目を開けず、反応もせずここで生かされている。
少女の目の前にただ立っているだけでは様々な気持ちに耐えられず、早速行動をする。
円柱型のガラスに拳で叩く。
メをあける。
少女はゆっくりと目を開く。
クチがうごいてる。
「待ってて。今助けるから。」
テをのばす。ミズもなくなってく。
水を抜いた。少女の手に俺の手を合わせた。
いろんなキモチがトビデソウ。
これだけはガラス越しでもはっきり聞こえた。
「タスケテ。」
少女はパッと目を覚ました。
早く、早く行かないと。と、少女は焦り出す。
そうなると、さっきまで気にしていなかった、少女を縛る縄が途端に邪魔に見えてきたようだ。
途端に少女の呻き声と共にバリバリと縄から有り得ない音が鳴る。
少女はあっという間に縄を破り、テントのような建物を出る。
「あっ。」
テントから出ると今から入ろうとでもしていたのか、1人の中性的な少年が立っていた。
だが少女は早く行かなければ行けない。少女は外から見ても明らかに顔を歪ませた。
バキッミシミシッ
少女の靴が、地面がひび割れる。
少年は直立している。驚いて声すら出せず、口をパクパクさせている。
少女は少年の肩に手を近ずけていく。
少年は逃げようと、そのままバランスを後ろに持っていき、尻もちをついた。
少女は目で追い、そのまま少年に合わせてしゃがみこんだ。
少年はもう目すら動かなかった。
その様子を見て少女は首を傾げた。少女は急激に興味を失ったかのように、その場を後にした。
目的の大樹の元に着くと、少女は気のまわりをクルクルと数回回った。が、大樹の元には何も無く、寂しそうに村を出てまた歩く。
次は......。
初投稿です。
元々何となく趣味で書き始めて、何となく1話書き終えてました。
楽しかったです。




