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ポンコツヒロイン  作者: 桜雪
第一章 前世と幼少期
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5.迫り来る嵐

ブックマークありがとうございます!

励みになります。

 鬼教師ジゼルの勉強はあれからも続き今は基本、応用、発展問題を乗り越えて復習に入った。



 やっとひと段落ついた感じだったのに、次は作法、ダンス、ピアノ、歌、刺繍などのお母様がいう「淑女の嗜み」を身につけるレッスンいや修行を強いられている。勉強よりも淑女の嗜みは厄介で骨が折れる。


 しかし、少しでも手を抜いたりサボったりしたのがお母様にバレると馬術の練習と剣術の練習を禁止されてしまう。


 私の愛馬の「ヴィクトリア」に会えなくなってしまう! 私の数少ない楽しみを奪われるのは困るので必死にレッスンをこなす忙しい毎日だ。


 忙しい毎日を送っている理由は私の我儘にある。もうこの歳ぐらいになったらお茶会などに参加しないといけないのだが、人との関わりをなるべく避けたかった私はお母様とお父様に我儘を言い欠席させてもらっている。



 その代わりにお母様とお父様から条件が出された。その条件は人よりも早く勉強とレッスンを始めることだ。言われた当初は「早く始めるだけでいいの?楽勝じゃ〜ん」と思っていた。まさかこんなにきついものとは思っていなかった。



「お嬢様、そろそろデイヴィス様が到着されるお時間です」



「分かったわ。準備お願いね」



「かしこまりました」



 今日から従兄弟のデイヴが屋敷に2週間泊まりに来る。先日私の叔母、つまりデイヴの母親のお葬式が行われた。叔母様とは数回しかお会いしたことがなかったがお父様と良く似ていてとても美人で親しみやすい方だった。



 お父様は大事な妹を亡くしてとても落ち込んでいた。もちろん私もすごく悲しかった。



「デイヴ、落ち込んでるだろうなぁ……」



 確かデイヴは4歳になったのかな。まだ4歳なのに母親を亡くしてしまうなんて……元気づけるなんてことは無理だろうからできるだけ側にいてあげたい。



 叔父様も青菜をお湯につけたように落ち込んでいらっしゃる。なので気持ちの整理のため一旦デイヴと離れた方がいいと判断なさったのだ。



 遠くから馬車の音が聞こえてきた。そろそろデイヴが着くころかな。



「お嬢様、準備ができました」



「ありがとうジゼル」



 それから私はジゼルと共に玄関へと向かった。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

続きが気になると思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。

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