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第四話 デジャブって何?美味しいの?






結局あのあと母に色々と聞き出された達己は、再度昼寝をすることは叶わずに1日を終えたのだった。


そして次の日


今日の俺は、昨日ぶりの昼寝に興じていた。今日こそは、ゆっくりと寝られる・・・・はずだった。


「おい」


「なーに?」


「・・・なーに?じゃねーよ、何当たり前のように俺の上に乗ってるんだよ」


そう、俺の安眠を妨害する奴は思いつく限りコイツしかいない


「だって、せっかくまた来たのに寝てるって言うから」


「だからってまた同じことする必要ねーじゃん」


「だってあなた昨日もだけど、生半可な起こし方じゃ全っ然起きないんだもの」


確かに俺は地震が起きても、火事のサイレンがなってもまったく起きる気配がないらしい。自分でも流石にそれはと思っているが、そこはなんとも・・・


「それは・・・悪かったな、だけどもうこの起こし方はやめてくれ」


「んー、いやよ‼︎」


「なんで‼︎」


「それは・・・理由は特にないわ」


ないのかよ。まったく、コイツは自信満々になったり落ち込んだり喜怒哀楽がはっきりしたやつだ。だからこそ、話してて気分が悪ないんだろうが


「まあそのことはいいとして、今日は何しにきたんだ?」


「え?」


「また今日も勝手に入ってきたわけじゃないんだろ?」


「うん、今日はお母さんと一緒に来た」


なんだやけに素直に返事が返ってきたな


「そうか、しょうがない・・・ほら、した行くぞ」


「あ、あんたちゃんと下履いてるんでしょうね」


「ん?ああ、・・・もちろん履いてないぞ?」


「・・・ふんっ」


パッチーン


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「あら、早かったわね・・・あらら」


「ああ、見ての通りだよ」


きれいに出来た紅葉型の跡をみて母さんが苦笑いしていた。・・・ちょっとは何か反応したらどうなんだ?まったく・・・


「あ、お母さん」


「あ、そうだ。こんにちは、えっと・・・齋藤・・・」


「アア、ソウデシタ。マダ自己紹介ヲシテイマセンデシタ」


おお、なんかちょっと違和感あるけどものすごい流暢な日本語だな・・・コイツらは親子揃って天才っけのある人間だな


「私ハ、ソコニイル【エミ】ノ母デ・・・エレオノーラ、トイイマス」


へー、エレオノーラさんかー・・・て言うかこの母親、俺の頬をみても無反応なんだけど・・・


「それで、今日はどうして?」


「それはね、昨日のお礼も兼ねてこれからご近所としてお付き合いしていくことになったから・・・そのご挨拶ってところみたいね」


「ハイ、ソウナンデス」


なるほどね、じゃあコイツは結局この状況を受け入れることにしたのか


「うん、色々とやっちゃったけど・・・別に今までの生活に未練があるわけでもないし?」


「そうか・・・」


「ならエミちゃんの相手はあんたに任せるわ」



「「・・・・・・え?」」



突然の母の提案に、ちょっとびっくりする二人だった。

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