第二話 俺変態なの?いや、変態なんじゃね?
「て言うか、まだお前の答えが終わってねーんだよ」
「あ、・・・なんで家出したかってこと?」
「そうだ」
全く、こいつのペースに付き合ってたらいくら時間があっても足りねー
「んー、わかったわ」
お、やっと喋る気になったか。・・・こいついつまで俺の上に乗ってんだよ、軽いからいいけど・・・こいつめっちゃ軽いな、ちゃんと飯食ってんのか?いや、食ってんな一部分に栄養が偏ってるだけで
「ちょっと、・・・そんなに見られると恥ずかしいんだけど」
「あ、いや・・・すまん」
え?・・・あっれーおっかしーぞー、なんで俺が謝ることになってんだよ。おかしいだろ‼︎おかしいのは俺の上に乗っかってるコイツだろ
「・・・えっち///・・・」
はーーーー?何それ、え?なんなの?いやいやいや、それは反則でしょうよ。そんな顔されたら・・・・・・惚れてまうやろーーーーーーーー‼︎
「はい、そろそろ真面目に質問に答えてねー」
「はーーーい」
「まったく」
「それでね?改めて日本に来たわけわけなんだけど、いきなりお母さんが実家の近くの高校に進学することを勝手に決められちゃって」
「へー」
「日本に住むことだって聞かされてなかったのに・・・」
「ふーん」
「それでね?・・・・ちょっと、私の話聞いてる?」
「ほーん」
「そう、またなのね・・・」
ん?ちょっとふざけすぎたか?・・・あ、あの手の動きは
「わ、わかった、ちゃんと話聞きから・・・それだけはやめてくれ」
「えー、ほんとはやって欲しいくせに」
「触られるのと、くすぐられるのでは違うだろ・・・ほらなんか・・・」
「なに早口になってんのよ・・・変態」
えー・・・俺変態なの?・・・いや、変態なんじゃね?
「とにかく、何でもかんでも勝手に決められちゃったから怒って家出したってことなんだな?」
「そう、なんだちゃんと話聞いてるんじゃない」
「ふー」
「何よ、重いの?」
「い、いやそんなことは」
「そう、ならよかった」
いや、よくねーよ。いい加減そろそろ限界だよ、いくら軽くてもいつまでも乗られてたらやばいだろ
「じゃあ、今度は私の番ね」
じゃあ、じゃねーよ・・・早く降りろよ
「はー、なんで俺が真っ昼間から寝てるかだったか?」
「ええ」
「まー、暇だからってのが一番かな・・・あとはちょっと今後のこと考えてたら寝ちまったんだよ」
「ふーん、あんたって一体何やってる人なの?」
「うーん・・・」
はー、これだけはあんま人に言いたくねーんだけどなー。これは、俺自身の問題だからなー・・・
「まー、あえて言うなら・・・さすらいの労働者ってとこかな」
「・・・それってただのフリーターじゃない」
「あ、バレた?」
この時ちょっと嘘をついてしまったことに達己は罪悪感を持っていた。
この状況少し羨ましいと感じ始めてきました・・・