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自称狩人の非日常  作者: しにぐりん
2 臥した竜は天へと昇る
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2-6 のんびり雑談

閑話。

「え?じゃあムールも東学に住んでいるのか?」

「そうだな。」


 シンはムールと雑談をしていたが、なんとお互いに東部学園都市に住んでいることが発覚した。

 東部学園都市とは日本に4つある学園都市の一つで、一番発達している学園都市でもあり、特殊技能大学が位置している街である。

 東日本にいる学生のうち80%くらいは東学に住んでいるので別に奇跡的って程ではないが、単純に4分の1の確率ってことになる。


「なら今度遊ぼうぜ。」

「そうだな。カラオケでも行くか?」


 二人で盛り上がっているとカズラ君が近付いてくる。


「僕も東学ですよ!」

「おおっ!カズラ君もか!」


 なんと男性3人とも近所に住んでいた。なんだか嬉しい。


「ところでフェリエはどこに住んでいるんだ?」

「あーそこで聞いちゃうのね?この流れで言わない訳にもいかないし……私も東学よ。」

「マジか。すごいな。」


 ムールは雰囲気で学生だと思っていたが、フェリエも学生らしい。


「私もびっくりだよ。話聞いてたら3人とも近くに住んでいるんだもん。」

「これで紗霧とヴィズも東学だったらすごいな。」

「ん?ヴィズは俺の近所だから東学だぞ。」

「紗霧も学生だって言ってたからワンチャンあるわね。」


 そう言ってると後ろから声が掛かる。


「私は東学に住んでますけど。」

「うおっ!紗霧帰ってきたのか。」

「まさかみんな東学とはね。」

「シンさん。遊びに行って良いですか?」

「カズラ君、良いけど。なんで俺?」

「ゲームが上手そうだからです!同じレベルで遊べる友達がいなくて。」

「よく分かってるじゃないか。俺は生粋のゲーマーだからな。」


 後ろから再び声が掛かる。


「何?ゲームの話?」

「ヴィズも帰ってきたのか。実はな……、」


 ヴィズにここまでの流れを説明する。


「カズラ君!私の家にも遊びに来ると良いわ!」

「え?ちょっと、女性の家に行くのは…。」

「ヴィズはゲーム下手だからダメだって。」

「シン!?そんなこと言ってないじゃない!確かにシンよりは下手だけどそれなりに上手いんだから!」

「ごめんごめん。冗談だ。俺の家にカズラ君とヴィズが来れば問題ないんじゃないか?」

「あ!そうね。それで妥協するわ。」


 それを聞いていた紗霧が口を開く。


「二人は仲が良いんですね。」

「まぁ3年くらいの付き合いだしな。」

「私もみなさんと会いたいです。」

「そうだな。ならイベント祝勝会と称してオフ会しますか。」

「勝つことが決まっているのね。」

「でもシンの部屋ってそんなに広くなくない?」

「私の家広いですよ。」

「紗霧の?ならそこでオフ会ってことでいいか?」

「はい。大丈夫です。」

「もちろんよ。」

「異論なし!」

「分かった。」

「みんながいるんだったら大丈夫です!」

「じゃあ決まりだな。取りあえず勝っておかないとな。」


 全員の団結力が増した気がする。


「あ、そうだ。ムールは私たちにナンパしないでね。」

「フェリエ、何言ってるんだ!?てかなんで俺だけ?」

「そりゃあカズラ君は子供だし、シンにはヴィズがいるし。」

「あー確かにな。って俺もナンパしねーよ!」

「わ、私はシンとは付き合って無いわよ。」

「あら?そうなの?なら取っちゃおうかしら?」

「え?いや、それは…」


 ……ヴィズが俺とフェリエを交互に見ているが何も言わないでおこう。俺はヴィズを異性として見ていないと言ったら嘘になるが、表には出さないようにしているからな。ここで口を出したら公開告白みたいになってしまう。気まずそうな顔をしておこう。


「ヴィズ。フェリエのは冗談だから気にしないで良いぞ。」


 すまん、ムール。助かった。でもその「何か奢れよ」みたいな顔はムカつくから止めろ。


「ふふ、ごめんねヴィズちゃん。ついからかいたくなって。」

「別に良いですけど、………。」


 小声でフェリエに耳打ちする。


「分かったわ。気をつけとく。」



 シンは「シンの前ではやめてください。後、絶対渡しませんから。」という言葉を聞いたフェリエがニヤニヤしているのを気付かなかった。

北部学園都市→北海道 (あいの里)

東部学園都市→茨城 (筑波)

西部学園都市→大阪 (けいはんな)

南部学園都市→福岡 (北九州)


教育の効率を上げるために学校の集中化が行われた世界線のお話

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