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自称狩人の非日常  作者: しにぐりん
2 臥した竜は天へと昇る
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2-1 祭の幕開け

2章のスタートです。ここから伏線をどんどん回収していきます。よろしくお願いします。



今回は俯瞰視点です。

 時刻は19時50分。

 シーガイ中央広場はいつになく賑わっていた。UNO初の公式イベントということもあり参加する人数は100組600人とかなりの規模となった。全プレイヤー中の1%にも満たないが、チーム戦という参加しづらさを考えれば多いといえるだろう。



 20時を迎えるとプレイヤー全員の周りにスクリーンが表示される。


『これより第一回公式イベント「鳳雛祭」を開始します!私は司会を務めます、AIのアルスです!』

『同じくAIのスレアです。』


 画面に映されたのは全体的に黄色い女性と赤い男性だ。


『これから1時間の間、ゲーム内での時間の進みが24倍となります。イベントに参加していない方はいつでも通常の流れに戻ることも出来ますが、戻ると観戦は出来なくなります。

 それでは参加者の皆さんの転送及び観戦用の生放送を開始します!

 はい。ポチっとな!』


 シーガイにいた600人ものプレイヤーが一瞬にして転送される。

 転送された先は洞窟、遺跡、家屋、様々な場所があったがどれも閉鎖的な小空間である。


『転送完了しました。それではこれからルールのおさらいをします。スレアさんお願いします。』

『お願いされましたスレアです。

 今回のチーム対抗バトルロイヤルはチームごとに隠れ家とその中にイベント用宝珠「鳳珠」が用意されています。そして鳳珠が壊されるまでは5分で隠れ家内に無条件でリスポーンします。なので自分の鳳珠が破壊されてから死ぬと退場となります。

 得点はキル毎に1点、鳳珠破壊毎に10点となります。さらに、鳳珠の破壊数で選べる景品の数が増えます。

 アイテムの持ち込みは10個までですが、エリアに隠された宝箱には便利なアイテムが入っています。探してみるのもいいでしょう。

 制限時間は24時間。正午から丸一日となります。開始の合図は5分後に行われます。

 そして観戦している方には優勝予想等が出来ます。締切は12時間後です。賞品もあるのでぜひご参加ください。』



5分後


『それではー!チーム対抗バトルロイヤル開始します!!』


 戦いが始まった。


『実況のアルスとー!』

『解説のスレアでお送りしていきます。』

『とうとう始まりましたね。スレアさん!』

『そうですね。私たちは運営側なので実力は把握しているのですけど思ったより成長した印象ですね。』

『それは確かにです!1カ月くらいやって倒せそうなモンスターとか討伐したプレイヤーもいますからね。かなり激しい戦いになるのではないでしょうか!』

『しばらく動きは無いと思いますからエリアの解説でもしながらコメントも拾っていきましょうか。』

『そうですね。コメントで優勝候補どこですか?って聞かれてますよ。』

『言えるわけ無いでしょう。でも掲示板での前評判では何人か名前があがってましたよね。そのあたりは間違いなく優勝候補でしょう。でもそれ以外にも候補がいるということは言っておきましょう。』

『それではエリアの解説お願いできますか?』

『はい。今回のエリアはですね巨大な空島となっていて、上空300mに浮かんでいます。広さは半径2km程で、山、平地、盆地など様々な地形があります。水辺は川だけで湖や海はありませんね。』

『どこにあるんですか?ですって。』

『空島なんで探せばその辺の空に浮いているんじゃないですか?』

『スレアさんちゃんと答えてください!』

『その辺には浮いてないですけど今後行けないエリアではないです。』

『キュリィと知り合いですか?えー姉妹です。』

『AIはみんな兄弟姉妹ですよ。キュリィはログイン管理で忙しいので来てないです。呼んだら多分来ますけど。』

『おっと!動きがあったみたいなので映します。』




 こうして長い1時間が幕を開けたのだった。

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