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自称狩人の非日常  作者: しにぐりん
1 技能と異能と個性と
14/49

1-12 公式イベント

 パスルに戻りムールと合流する。ムールも得られる物があったようで、満足げな顔をしている。


『運営メール

 祝!リリース一日目終了のお知らせ

 ・第一回公式イベントの発表

 ・全体攻略状況の解放

 ・各種仕様変更』


 丁度正午になり、メールが届いた。折角なのでムールと見ていこう。


『第一回公式イベント「鳳雛祭(ほうすうさい)

時刻:6月8日20時~21時

場所:シーガイ中央広場からイベント用特殊エリアへ転送

内容:6人以内のパーティー同士でのバトルロイヤル

賞品:成績・活躍度に応じてイベントポイントを贈呈。後で賞品と交換できます。

観戦:公式生放送はゲーム内ならどこでも可能。終了後は編集して動画として公開。

制限:アイテム持ち込み10個まで

詳しいルールは別ページへ

申込みは別ページから』


「パーティー単位のバトルロイヤルか。参加しても良いが人数が足らないかもな。」

「そうだな。何人か当てはあるけど。」

「後一週間しかないから早めに集めたいな。」

「ルールは自陣の宝珠を守りつつ、他の宝珠を破壊すると。破壊で10点、キルで1点。自分のが破壊されるとリスポーンが不可能になる。リスポーンは宝珠の近くに5分後にデスペナなしで復活か。」

「チーム数が多いからエリアもかなり広そうだな。」

「守りながら攻めるのは骨が折れそうだ。」

「明らかに人数少ないと不利だから、取り敢えず頭数揃えるところからだな。どうする?」

「フェリエは誘えば来ると思うぞ。マッシュと桃花も誘えるんじゃないか?一応βでの知り合いはいるけど確率は低いな。シンはどうだ?」

「知り合いがいないことも無いんだが、まだゲーム内で会ってないんだよな。聞いてみるわ。」


 ケンに関しては味方より敵でいたい派だ。おそらく向こうもそうだろう。

 それとは別に昔に別のゲームでの知り合いがやっているとは言っていたが今何してるんだろう。

 ゲーム内からリアルの連絡先で連絡を取る。スマホとヘッドセットを連携しておけばゲーム内でも連絡は出来るのだ。


「vizy久しぶりだな。」

「あら、shinじゃない。どうしたの?って何となく予想付いてるけどね。」

「鳳雛祭、一緒にでないか?」

「勿論良いわよ。他のメンバーは揃ってるの?」

「大体な。てことで今どこにいる?」

「西の街カンサルよ。」

「西か。ならシーガイで待ってる。」

「了解!すぐ行くわ。」


 喋り方がチャーミングな彼女はとあるFPSでの相棒だ。実に頼もしい仲間である。


 電話を終わらせるとムールが気付いたのか、近くに来る。声は遮断していたのだが、離れてくれていたようだ。


「こっちはフェリエだけ良いそうだ。マッシュと桃花は見る方が好きだそうだ。他も外れだな。」

「こっちも一人いけたぞ。てことでシーガイに会いに行こう。」

「あー、ならフェリエも呼んじゃうわ。」


 ポータルでシーガイに到着。待ち合わせに指定したのは近くの個室があるカフェだ。そろそろ満腹度も減ってきたのでちょうど良い。満腹度は一日に一回食べてれば問題はないが、食べないとステータスが大幅ダウンするらしい。


 しばらくしてフェリエが到着。そしてその後にvizyがやってきた。このゲームではヴィズという名前だったのでそっちで呼ぶことにする。


「まずはそれぞれ自己紹介からだな。俺はシン。というか全員知ってるな。やる意味無かったわ。」

「まぁまぁ。減るもんじゃないし。私はヴィズ。シンの元相棒よ。」

「俺はムールだ。シンの現相棒だ。」

「なぜムールが対抗心を燃やしてる?それに相棒になった覚えはないぞ。」

「シン堅いこと言うなよ。俺たちの仲だろ?」

「どういう仲だよ!それよりフェリエさんお願い。」

「私はフェリエね。知ってると思うけど早打ちって名前で情報屋やってるわ。」

「えっ?!」


 そうなの?!知らなかった。


「あれ?シン君には言ってなかったっけ?」

「シン。よく気が付かなかったな。」

「早打ちってあの早打ち?」

「そうだよ。」

「さすがシン。こういうとこ抜けてるよね。」

「ヴィズも似たようなもんだけどな。さてそれじゃあ作戦会議するぞ。」

「そうね。後二人必要だもんね。」

「そういえばみんな戦闘スタイルはなんだ?」

「俺は知ってると思うけど棒術と幻術だな。」

「幻術なんてあるの?」

「ヴィズ。その辺は一旦後にしよう。ヴィズはどうだ?」

「私は格闘と忍術だよ。」

「忍術って何よ?知らないわ。そんなスキル。」

「へへーん。乙女の秘密よ。」

「まぁ良いわ。私は純粋な魔法ね。属性は色々使えるけど。」

「それでシンはどうなの?」

「今のところ弓と短剣と影魔法だな。」

「ちゃんと弓出来るのね。なら良いわ。」

「ヴィズちゃんどういうこと?」

「シンの本領は遠距離射撃なのよ。私と組んでた時なんかは…、」

「ヴィズ。」

「あ、ごめん。逸れちゃって。」

「良いけどさ。取り敢えずバランスはとれてるっぽいか?」

「前をヴィズさんと俺でやって、後ろをシンとフェリエだな。」

「そうなったら前後1人ずつ欲しくなるわね。」


 どうやら会議は長引きそうだ。

 新しいメインキャラでありメインヒロインのヴィズ、ようやく登場。重役出勤ですね。

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