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魔王人生も悪くないだろう  作者: 河豚井勠
2/2

なんだって?

前回は意気込んでいたもののなにをすればいいのやら。2話目にして俺は行き詰った。

「世界とはどのように変えるのだろうか。てか、俺一人でそんなことできるのか?」魔王の子ではあるが、俺は戦闘訓練や勉強を教わったこともない。現段階では魔王の子ではなく無知の子だった。しかも、性格は自分で言うのもなんだが温厚で争いには不向きな良いやつだ。と自負している。どうしたものか、仲間でも作って王道バトル小説にでもと思ったが、頼れるあてもなく、どうしようもない孤独感だけが俺を襲った。だが、何もしなわけにはいかないのでひとまず人間界に行ってみることにした。もちろんバレないよう変装して。一歩足を踏み入れるとそこは別世界だった。俺は感動して声を漏らす「人間界の女超かわいいじゃねぇかぁ~」と。その表情は誰がどう見ても変態のそれだったと思う。

そんなことはさておき、俺は街をとりあえずぐるりと回った。とても栄えた街だった。俺からすると、普通の日である今日すらお祭りではないかと思うほどに賑わっていた。そんな中一つの大きな看板が視界に入った。そこには「~英雄誕生~」などと書かれていた。そこにはもちろん名前も大きく書かれていた。それを見た俺からは自然と笑みがこぼれていた。「もうやつの尻尾をつかんだ。これで復讐ができる。」と俺は思ったんだ。俺は冷静さを失い、考えるより先に走っていた。たとえ相手の情報が名前だけでも向かわずには居られなかった。

いざ顔を合わせるとなると感情を抑えられず俺の心は「やつを殺す、やつに俺や家族以上の痛みを、苦しみを」となっていることに気づけずにいた。そしてあっという間にやつの住処にたどり着いた。自分が心臓になったかのように全身の震えが伝わってくる。徐々にドアの隙間から小屋の中が見え始めた。そうすると同時に緊張がピークを迎え、ドアが開ききるとそこには一人の男がいた。俺は勢いよくとびかかる。

するとそいつは俺に向かって言った「やつに復讐したくはないか?」と

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