54話:ローマ2日目、バチカンへ
運動は、時差ぼけ解消に良いと言うが、全くその通りだ。風呂から上がり、ビールを飲むと、これがまた旨い。2本飲むと、本格的に眠気が起きて、21時過ぎには、床に入り、寝てしまった。
翌、5月13日、朝6時に起きて、ホテルの周りを少し散歩してから、ホテルの朝食をとった。バチカンへ行くのには、ローマの玄関口テルミニ駅から地下鉄で6駅、約20分でいける。
しかも、バチカン「市国」ではありますが、ローマからに入る際は入国審査も必要なく、気軽に観光することができ、人気の高い観光名所。ローマとはまた違った雰囲気を持ち、「神聖で美しいすぎる国」だった。
バチカン市国は、世界最小の国。しかしその歴史はすごい。国の3分の1が庭園からできていて景色が眺められる。イタリア・ローマ北西部の丘の上にあり、「ウァティカヌスの丘と呼ばれていたので「バチカン」という名で知られる様になったようだ。
バチカン市国は世界最大級の教会「サン・ピエトロ大聖堂」を中心としたカトリック教会大国としても有名。そのバチカン市国には、すごい歴史がある。 バチカン市国の歴史は、4世紀に「サン・ピエトロ大聖堂」の建立によって始まった。
イエス・キリストの弟子であった『聖ペトロの墓』の上に大聖堂を建てたことで、この国がキリストの中心地の1つとして確立されたことも伺えます。8世紀に教皇に土地が与えられ、以降19世紀まで教皇と共に栄えた歴史の数々。
カトリックとは切り離せない深い歴史を持つ国。そのため、世界中から観光客が途絶えない場所になっている。19世紀末にイタリア王国が成立すると同時、バチカンもイタリア領にならざるをえなくなった。
しかし当時のローマ教皇ピウス9世が、それを拒んだことで、イタリアとの関係を断絶。50年以上、「バチカンの囚人」と称して、バチカンに引きこもった。長い折衝を経て、ついに1929年、終止符を打った。
教皇領を手放す代わりに『バチカン市国』として独立国家となった。バチカンを独立国家にした上で、『カトリック教会の特別な地位を保証する』というものである。こうして、教皇庁とイタリア政府の間の不健全な関係は終結。
美しいバチカン市国が誕生。そして現在、バチカン市国といえば『国全体が世界遺産』として人気を集めている。外国人観光客が入れる場所は、サン・ピエトロ広場・大聖堂とバチカン博物館の周辺のみに限られている。
バチカン博物館「美術館」、ここは歴代の教皇が威信をかけて集めた芸術品を展示している世界に名立たるミュージアム。館内には『人類の芸術作品の最高峰』として有名なミケランジェロの天井画・壁画で装飾されたシスティーナ礼拝堂がある。
システィーナ礼拝堂以外にも見どころが多すぎて『1日いっぱい使っても時間が足りない』という声も多いほどだ。ローマ観光では外せないスポット。バチカン博物館「美術館」を訪れる際に、注意が必要な事項がありますので気をつけて。
バチカン市国が管理している為、肌の露出の高い服装では入場できない。ショールなどで肩や背中などの露出した部分を覆うように指導されるので注意すべき。
『ラオコーン像』は、バチカン美術館のピオ・クレメンティーノ美術館に所蔵されている古代ギリシアの大理石製の彫像。ギリシア神話のトロイアの神官ラオコーンとその2人の息子が海蛇に巻き付かれている情景を彫刻にした作品。
古代ローマの博物家プリニウスによると、この彫像の作者はロドス島出身のアゲサンドロス、アテノドロス、ポリュドロスの三人の彫刻家であるとしている。ラファエロの間は、バチカン宮殿にある4つの部屋の総称。
これらの部屋で一連の応接室を構成しており、教皇庁の一部として公開中。ラファエロ・サンティと彼の弟子らの手による多くの著名なフレスコ画が展示されてる。
ミケランジェロによるシスティナ礼拝堂の天井画とともに、フレスコ画としては、最盛期ルネサンスを代表する作品として広く知られている。ラオコーン、システィーナ礼拝堂に次ぐバチカン美術館の人気スポット。
傑作壁画家ラファエロと、その弟子が天井画・壁画を手掛けています。ここで鑑賞できる壁画「アテネの学堂」は世界中で知られ、有名すぎるほど見学者で超満員で、通り抜けるのも困難になることもあるので覚悟して挑んだ方が良い。
でも、傑作壁画を目の前に「これがミケランジェロか」「ラファエロ発見」など楽しみながら芸術作品を堪能できる。これらの像は、ベルヴェデーレの中庭のピオ・クレメンティーノ美術館内にある。
トロイの神官ラオコーンが女神アテナの放った蛇に、絞め殺されてしまう場面の彫刻作品として有名。ヘレニズム期の傑作と言われるこの彫刻、私たちも一度は教科書でお目にかかったことがある作品。『あの超歴史的作品を実際にこの目で眺めることができる』一生の思い出になる。