47話:マディラ島観光と花祭り見学1
ジオラン岬に行くと、既に、かなりのお客さん達で混んでいた。入場すると、一番先まで行くのに別に料金が必要だったが、折角、来たので入って見ると、足元が硝子張りになっていて、とんでもない高さだと言うことが良くわかった。高い所が苦手の小山田聡が、奥さんに帰ろうと言った。
そこで、昨日聞いていた、ヨットでイルカ、クジラを見るツアーに連絡して見ると、15時出港ので18時終了のクルーズに空きがあると聞き、出かける事にした。
そのため待ってもらっていたタクシーの運転手にマリーナ・ド・フンシャルに行ってもらい、13時過ぎに、近くのレストランで下ろしてもらった。その後、ゆっくりと海を眺めながら昼食を食べてた。
14時過ぎマリーナのツアーの事務所に行きツアーのパンフレットをもらい支払いをした。その後、マリーナのカフェでお茶をして、14時40分にマリーナのツアーの事務所に行った。
そこには、カラマランクルーズヨットに大人子供合わせ大勢の人が、乗り込んだ。出発するとイルカ、クジラ、カメを船上から探し始めた。最初に、イルカがヨットの近くを競う合うように、泳ぎはじめた。
それをお客さんが見つけると歓声があがった。その後、多くのイルカが集まってきて船と競争するかのように泳いだ。イルカの数が増えると共に、お客さん達がカメラを取り出して、撮り始めた。
間近でみる、きれいな灰色の魚体が真っ青な海に映えて、実に美しい光景となっていた、そのイルカが10頭以上、船の横を同じくらいの速度で、泳ぎ続けているのだ。
アベックは、肩寄せ合って、仲よさそうに、イルカの泳ぐ姿を、眺めていた。子供達は、歓声をあげて、スペイン語、ポルトガル語でなにか歓声をあげていた。
17時を過ぎると、徐々に日が落ちて、夕暮れになって来た。そして18時近くになると、雲と波間の間に太陽が来て、幻想的な景色になると一斉に、フラッシュとシャッターの音がなり始めた。
何と、ロマンチックな景色だろうか、小山田夫妻も来て良かったと、感動した。名残を惜しむように、太陽が沈んでいき、やがて日が落ちて、静寂の空気が流れると、船が岸に向けて、帰途についた。
そして15分後、マリーナにカラマランヨットがついて、次々と観光客がカタマランヨットから降りていった。中には、クルーと握手したり、写真を取り合ったりしているお客さんもいた。
クルーが、何か面白いことを言ったのか、歓声があがり、笑い声となった。その後、マリーナから車に乗り込んだり、歩いて近くのホテルに帰る人、待っているタクシーに乗る人が、次々と去って行き、クルーズが終了した。
そして小山田夫妻は、タクシーに乗り込んで、30分くらいで、ホテルに帰ってきた。戻って来て、ゆっくりと風呂に入り、19時に夕食が出て、ホテルの人は、今日はどうだったと、英語で聞いてきたので、庭園の花の美しさに感動した話をした。
だた、ジオラン岬は、小山田聡が、高い所が苦手で、すぐにやめたと言うと、笑いながら、ホテルのスタッフも賢明だと言った。そのスタッフが、私も苦手だと笑った。
その後、食事を終えマディラワインを飲みながら1時間くらい歓談すると観光の疲れで眠くなり22時前、床についた。翌、5月1日、朝7時に、起きて、9時過ぎにパレード会場の道路へ向かった。
そして、見やすい場所にビニールシートを置いて小山田聡が場所をとりを文庫本を開いて奥さんの来るのを待った、パレードが10時には始まるので、それまでに弁当持参で来ることになっていた。
沿道の観光客は、スマホやカメラを持参して少しでも見やすい場所を探していた。観光客は、沿道の写真も撮っていた。中にはビデオやノートパソコンを持ち込んでいる人いた。
あまり混雑する前に、写真を撮りたいと思っていた小山田聡は、沿道を見て、優しそうな英語をしゃべる、初老の人を見つけ、奥さんとの記念写真を撮って欲しいと、突然頼みに行った。
そして、奥さんが来ると、全て自動でシャッターを押すだけで写真を撮れると、その男に言うと、わかったと言い、数枚の小山田夫妻の写真を撮ってくれた。その代わり、ビールを差し上げると喜んでくれた
それにしても美しい花バラを見事に飾ったフラワー・フェスティバルのパレードカーは、豪華であった。その後を手に花を持った美しい女性が、凝った大きなスカート身にまとい、素晴らしい笑顔を観客に送ってくれた。
その後に続く女性達のスカートは、赤、青、緑、黄色のストライプの広がったスカートがとても映えていた。その後のパレードカーに、小さな女の子と男の子が乗って、観客に手を振っていた。
その後、全身、淡いピンク色の大きなスカートの女性と女の子の一団が、踊りながらやってきた。そして、観客に会釈姿は、またキュートで、観客の心を掴んだ。続くは、女性と女の子2人の3人が1組になり行進して来た。




