17話:姫子の住まい探し
よほど、うれしかったのねと言い、お兄さん達の時は、何も言わず、無事だったかとだけ言った。あまりに大違いだったので驚いたわと語った。あなたが生まれて、実は、兄たちよりも待遇が良く、貧乏なのにピアノを買った時は驚いたわと言った。
着るもの、ランドセル、カバン、本、ステレオも高級で良いものを買ったと白状した。多分、兄たちには、内緒だけれど、2人のお兄さんと合計位、お金を使った。あなただけは、特別待遇だったのよと言った。
すると、姫子は、涙ぐんで、わかってると答え、これからは、両親から注いでもらった愛情を病気や怪我で苦しんでいるの人に私が愛情を注いであげる番ねと泣きながら語った。
その後、2003年3月12日、姫子のアパート探しに家族3人で出かけた。朝一番の新幹線で岡山から新横浜へ向かい、途中、富士山を見ると、まるで子供のように、喜んでいた。
新横浜に着いて横浜経由で新杉田で、橫浜シーサイドラインに乗り変え、橫浜市立大学病院前で降りた。その後、橫浜市立大学付属病院に入り、玄関から1階ホールを見、てすごい病院だと父が言った。
そして、再び、橫浜シーサイドラインに乗って金沢八景駅についた。昼近くなったので駅近くの食堂に入り昼食をとった。その後、駅近くの不動産屋に入りアパ-ト、マンションの資料をもらった。
父が、女の子だから、安全なマンションが良いなと言うと3件を紹介してくれた。その中で金沢八景駅から徒歩5分の1K17平米のマンションを見つけ、ここを見たいと母が言った。
すると、ちょっとお待ちくださいと言い、電話をかけて、大丈夫ですと答えて、一緒に車で行きましょうと、担当者が車で、マンションへ連れて行ってくれ、このマンションの3階ですと答えた。
そして、ご案内しますと言い、エレベーターで3階へ行くと、中年男性が来ていて、鍵を開けてくれた。そして、両親と姫子と担当者の4人が部屋に入った。ちなみに家賃5万円だった。
これを見て、狭すぎないかと父が言うと姫子も同意し狭すぎますと言った。担当者が、ところで、大学はどこですかと聞くので、橫浜市大医学部と答えると、そうですかと言った。
もう少し近くて、駅から近いと言うことになると、金沢周辺にはありませんと言い、むしろシーサイドラインの始発駅、新杉田周辺の方が駅から近い物件も多いと思いますよと言った。
そうですかと父が言い、そちらの方も案内しても、案内してもらえますかと言うと、連絡しますので少々、お待ちくださいと言った。そして部屋から出て、数分して、部屋に入ってきた。
大丈夫です、今、うちの会社の杉田営業所に連絡しましたと言った。車でお送りしますと言い小山田夫妻と姫子が車に乗り込んだ。そして、大きな道を飛ばして20分で杉田の営業所へ案内してくれた。
そして、私はこれで失礼しますと言い、杉田の担当者に交代した。すると、そのベテランそうな営業マンが、橫浜市大学部、合格、おめでとうございますと言った。父が、ありがとうございますと答えた。
それでは、お嬢様のため1LDKか2DKで安全性の高いマンションをと思い世帯数の多いマンションから紹介しますと言い車に乗った。JR新杉田駅を越えた直ぐの所にある7階建ての築3年の立派なマンションについた。
そこの5階の1室に入ると、担当者がこの物件は築3年目の賃貸マンションですと言った。この部屋は、1DK「 洋室 4.2畳ダイニングキッチン 6.4畳」広さ33平米ですと紹介した。
フローリング、浴室乾燥機、2口のコンロ、オートロック、洗面所独立と最新設備で家賃が12万円と言った。これを聞いて、母が、高いと思わず言うと、そうでもありませんと答えた。
これだけの広さで、新しいマンションは、そうありませんしねと担当者が言った。そして、お嬢様はいかがですかと聞くと、値段以外は、気に入りましたと笑いながら言った。
お父様はと、聞くと、安全性は高いし、入居数も多い。便利も良さそうだし、駅が近いと語った。それでは、お気に入られたと言うことですねと、聞くと、そうですねと答えた。
それでは、ここで良いですかと確認すると、父が、母に、どうだと聞くと、橫浜にも近いし、結構じゃないですかと告げた。すると、担当者が事務所に、いきましょうかと告げた。
そのマンションを出て徒歩2分で不動産屋の事務所についた。そして、書類を渡し、礼金、敷金、保証金が1ヶ月分ずつ、計3ケ月分、36万円かかりますと説明した。
その他、駐車場やペット、楽器は駄目ですという事など住居条件を話すと、姫子がメモをとっていた。その他、オートロック、テレビモニタ付インターホン、宅配ボックス、CATVが、ついていた。
もちろん、公営水道、都市ガス、下水、フローリング、バルコニー、エレベーター、タイル貼り、、駐車場あり、バイク置き場あり、駐輪場あり、ウォークインクローゼット 、シューズボックスと矢継ぎ早に語った。