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16話:姫子が橫浜市大医学部に合格と住まい探し

 横浜私大病院を見て病院内で見かけた美しい女医さんのようになりたいわと語った。そして、俄然ファイトがわいてきた話し、少しワインを飲んで部屋に戻り22時、眠りについた。


 翌朝、6時過ぎに起きて、ホテルの上層階からの海の景色を眺めて7時半過ぎにフロントに行き、タクシーを待った。その後、タクシー8時にタクシーが来て20分で橫浜市立大学八景キャンパスに到着。


 9時からの受験に備え、受験会場に入る前、姫子は、軽く体操をし、深呼吸をして、会場に入った。やがて、試験を終えて、出てくると、晴れ晴れとした顔で、出てきた。


 どうだったと母が聞くと、落ち着いて受験でき、2回見直しし、できるだけの事はしたとすっきりとした笑顔で言った。その後、タクシーでホテルに戻りホテルのレストランで、ゆっくりと昼食をとった。


 今日も海が、きれいねと姫子が言い、こんな景色を見ながら、勉強と仕事ができるなんて素敵ねと言った。それに対し、医者は、そんな甘いものじゃない、なにしろ、人様の命を左右する仕事だからと母が、くぎを刺した。


 わかってると言いながら、でも、大変な仕事だけれど、疲れた時に海を眺めて、心を落ち着かせるには、こんな素敵な海の景色って素敵だわとと語った。心の疲れも癒やされるというと、母も、そうねと同意した。


 ランチセットも、コース料理のように、前菜、昼定食、最後のデザートと珈琲までついて、ゆっくり食べた。食後、ちょっと、散歩しようと姫子が言うので、ホテルの外に出た。


 すると、ホテルの近くには、多くの工場があって、ちょっとした工場地帯だった。歩いていると、金沢シーサイドラインを電車が入ってきた。しかし、電車特有の金属音がしなくて運転手もいなかった。


 どうやって走ってるのかなと母が不思議がった。姫子は、デザインが素敵と言い、携帯電話で、その電車の写真をとった。2003年3月26日、9月25日、以前買ったヤフー株が、2分割し今年で4分割と鮫島さんから連絡が入った。


 ホテルに戻って、フロントで向こうを走ってる電車って金属音もしなくて、運転手さんも見かけなかったけど、どうやって動いてるのと、対応した女性に聞くと、ちょっとお待ちくださいと言った。


 そして、中高年の男性に代わり、あれは、最先端技術の自動列車制御装置で線路のデーターを全て記憶して、出発したり、速度を制御したり、駅で正確に自動停止できるのですと説明してくれた。


 いつ完成したのと聞くと、ここ横浜市金沢区の埋め立て地に1989年に誕生した、新型交通システムだと言い、ゴムタイヤを使っているので、音が静かなのですよと言った。


そして、電車の制御は全てコンピューターが、管理していますと説明すると、進んでるのですねと、母が、驚いた様に言った。この日も、ホテル内で、夕食をとって、明日の試験に備えて、早めに床についた。


 翌日、母が、ホテルの精算を終えて、タクシーに乗って、受験会場に入った。姫子が、受験会場に入り、しばらくして、試験を終えて、笑顔で出て来た。その後、新横浜に向かい、昼食は、新横浜駅のレストランで和食を食べた。


 その後、新幹線に乗って、午後17時頃に、岡山の自宅へ帰った。今日は、寿司を取ったよと、父が、にこやかに言い、18時過ぎに寿司が届き夕食をとった。父が、姫子に、どうだったと聞くとベストを尽くしたので悔いはないと言った。


 そうか、そりゃ良かったと言い、俺が死ぬ時は、お前に見てもらいたいものだと、笑いながら言った。すると、父さんは、しぶといから大丈夫よと言い返した。


 そんな話をして、疲れたろうから風呂に入って早く寝なさいと母が告げた。姫子は風呂に入って22時には床についた。それから約2週間たった2003年3月8日、合格発表の日となった。


 母と姫子は、朝一番の新幹線で橫浜市大金沢八景キャンパスへ向かった。その後、10時前に到着し、姫子が、自分の受験番号を見つけて、合格したのを母が、確認した。


 直ぐに、姫子が父に携帯電話で連絡すると、父が、電話で、やったな、おめでとうと言った。そして、今晩は、3人で祝賀パーティーだと言いケーキを用意しておくと言った。


 電話を終えると、岡山に向かって、戻っていき、17時前に、2人は、父の待つ自宅に帰った。そして、父に、橫浜の有名な洋菓子を買ってきて、姫子が手渡した。そして、両親に、お陰で希望する大学に入学できた。


 本当にありがとうございますと、挨拶すると、両親は、それを見て、たまらず涙で頬をぬらした。その姿を見て、母が、姫子が生まれた時を思い出したと言い語り始めた。


 お前が生まれた時、女の子だとわかると、お父さんは、ヤッターと声を上げて喜んだ。そして、おまえの頭をなでたのよと言い、しばらくの間、お前の顔を見続け、涙を流したのよと続けた。

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