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兜の将軍と亡国の姫と補佐官と  作者: きりんのつばさ
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ネルフェの立場

「リセがすまん」

「いえ、私は構いません」

・・とさっきのこともあり、朝気まずい雰囲気になってしまった。リセはジェンルに見張られて庭の草むしりをやっている。というか私にも責任あるよな・・女子の裸を見てしまったわけだし・・

「あの・・ネルフェ様」

「な、なんだ」

「先ほどの光景を忘れていただけないでしょうか?」

「ああ、分かった。こちらもノックもせずに開けてしまって申し訳ない」

「いえ、こちらこそ変な物を見せてしまい・・」

「いや、充分綺麗だったぞ・・」

・・・と口に出してから自分の失言に気づいた

これではがっちり見たと公言しているようなものではないか・・・!不安になり、ラウラの方をみると顔を真っ赤にしていた。

「すまん‼️」と私は机に頭をつけていた。

「・・ありがとうございます」

と文句はなんか言われなかった。

「そ、そ、そういえばネルフェ様の今日のご予定は何ですか?」と話題を変えたいのか、話を振ってきた。

「今日は城下町の見学だったな」

「そ、そうですか。でしたら私もご一緒させていただいてもよろしいでしょうか?」

「今はやめた方がいい」

「何故でしょうか?・・想像ですが私が”悪女”なんて呼ばれているからですか?」

「・・・すまないがそうだ」

「やっぱりですか・・馬車に対する皆さんの視線が歓迎されているのではありませんでしたし」

と言い終わった後に私の方を見て

「ネルフェ様やリセ、ジェンルさん、屋敷の人達は優しいです。ですが私はこの国ではアルシアを滅ぼした悪女なんでしょうね」

「実は私と敵対している文官のグループがラウラは悪女っていう噂をやめない」

「彼らには何のメリットが?」

「簡単さ、私の失脚だよ。アルシアを滅ぼした悪女がローザリアの将軍に嫁いだ。次は我らローザリアが滅ぼされる・・だから今の内にわた・・」

「酷いじゃないですかね‼️」

と途中まで話を聞いていたラウラがいきなり怒り出した。

「ラウラ?」

「今回の戦いではネルフェ様が一番の功績者なのに、こんな扱いなんて‼️」

「私はいいんだよ。ありがとう、怒ってくれて。私は立場上怒れないからね」

「いえ、つい熱くなってしまいましてすみません」

とお互いが謝ってばかりになってしまった。

「ところでネルフェ様」

「ん?」

「その兜はいつまでつけているんですか?」

「・・すまないがその質問には答えられない」

「そうですか・・・」

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