表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者が勇者パーティから追放されました ー王国の勇者から民衆の勇者として旅をしますー  作者: ぶっくん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/13

第8話 鉱山町グスタフでの勝利

戦いは混戦となった。

ガレスは盾を壁とし、レオンはその盾を軸に、素早く正確な剣撃で魔物を倒していく。


キースの矢が絶え間なく援護し、アーサーは詠唱の合間に防御結界を張って仲間を守った。


派手な一撃必殺の魔法も、最新鋭の武具もない。

しかし、彼らの連携は、まるで一つの生命体のようだった。一糸乱れぬ動き。


それは、苦難を共にし、互いの呼吸を骨の髄まで理解した者にしかできない業だった。


夜明けが近づき、東の空が薄明るくなり始めた頃、最後の魔物がレオンの剣の下に倒れた。町は静寂に包まれた。


疲労で足元がふらつく者もいたが、誰一人として深手を負っていなかった。


息を弾ませながら、ガレスがレオンの肩を叩いた。「……どうやら、俺たちのやり方も、悪くねえみてえだな」


住民たちが、怯えながらも感謝の言葉を繰り返しながら集まってきた。


その中に、鉱山町の代表らしい老いた坑夫がいた。

彼はレオンの前に進み出て、深々と頭を下げた。


「……勇者レオン様、そして皆様。この命の恩、一生忘れません。王国も、あの『勇者様』たちも見捨てた我々を……」


レオンは老坑夫の手を握りしめた。

「あなたたちを守るためにここに来た。それだけです」


東方の鉱山町グスタフでの戦いは、こうして幕を閉じた。

しかし、この小さな町での勝利と、王国と勇者パーティによる「見捨てた」の事実は、民衆の間で燎原(りょうげん)の火のように広まっていく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ