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王位継承

豊かで商業も発展しているフィール王国に第一王女として生を成したノエル・ラド・フィールは心の底から国を愛し、慕っていた。


 継承争いの最中生まれた王女であったため両親に愛されることはなかったがその分多くの書物を読み込み伝統ある歴史に惚れ込んだのだ。


 ノエルは正妃との間に生まれた王女ではなく側室で寵姫と言われる女性との間に出来た子供だった。だからなのか寵姫同様王ですら惑わす黄金比ともいえる絶世の美貌を持っている。

これでまだ齢5も超えていないことが末恐ろしいことである。


 また、正妃の子供である第一王子と第二王子、第二王女はお世辞にも王の器とは言えなかった。容姿はどちらの遺伝かは分からないがきわめて美しいとも整っているとも取れず、第一王子は肥満気味で人望は薄く社交性も無きに等しい。それどころか不祥事を起こしまくり貴族との亀裂を生んでいる。


 第二王女に至ってはノエルに嫉妬し幾度となく罵倒され酷い時には毒を盛られた。それも死に至らしめる即効性のものではなくじわじわと廃人に至らしめる遅効性の毒を。頭が良いといえば誰もそんなことはなく至って平凡な成績を残し、第二王子は暴力沙汰で騒ぎを起こしまわっている。


 そんな中容姿が極めて良く、器量が良く、機転が利き、災害の際最も迅速に対処した民衆の支持も多くある第一王女がいる。となればさぞ王妃は焦っているのだろう。今週だけでも三回は暗殺者を送られた。


 母であるアリーネは王の関心を買うのに必死で王は正妃との修復不可能な溝に憤りさらに女遊びが激しくなっている。この勢力図をいち早く読み取った臣下が王妃の不正の証拠を集めその間ノエルは功績を立てる。


 そうして生を受けて15年がたった年、流行病が王都に広がった。王都の人口約50分の1が命を落とすという結果になったが、ノエルの早急な対応によって被害は最小限に食い止められたとも言える。


 しかしここで訃報が届き、王並びに第一王子が流行り病にかかり亡くなったのだ。ノエルは待った。慎重に慎重を重ね、待ち続けた。


 その結果、見事王妃の腐敗を暴露し第二王子と共に幽閉が決定、順当な王位継承者として戴冠式を行った。


 戴冠式のセレモニーでは近年莫大に勢力を拡大した帝国の新皇帝も参列し、悪夢を払拭するかのようにお祭り騒ぎが二週間に渡って続いた。


 王が亡くなって焦った母はノエルが王に就いたことでさらに浪費を加速させたが即位後二週間という日を追って謎の死を遂げた。


 第二王女は後ろ盾が無くなったためか今までのように好き勝手などできるはずもなく新たに同盟を発表した国の第三夫人として嫁いでいった。


 ここで問題になったのは王配だが近隣国に嫁ぐ予定だったノエルには婚約者がおらず、貴族間の間では実しやかに競争が始まっていた。


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