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湖のダンジョン .3

「あ、宝箱だよ」

迷路みたいなダンジョンを、寒さを耐えながら歩いてると、こんなとこにもかと、宝箱があった。


こう言うのは、疑問を持ってはいけない。気をつけて開けてみよう。


「ヒモパンでも入ってるのかねぇ?」

「あるわけないでしょ!」

「お兄ちゃん、ヒモパンてなーに?」

「な、なんでもないよ。なあ、プラチナ?」

「う、うん。もう、私に話しを振らないでよ~!」

顔を赤くしてぷんすかしてる。なんだかぶりっこ?

現実世界で、ぶりっ子に会ったらイラッとするけど、プラチナの場合はかわいい。




それよりも、そっと宝箱を開けるとなにやら小袋が入っていた。

「?」

「ま、まさかのわ、笑い袋かな?」

この世界にもそんなのあるの?中身を取り出して見ると、種みたいのが入っている。


「あ、それ。前に旅の途中で見たことあるよ」

「なんですか?もしかして、野菜の種かなー?」

小首をかしげて、種をまじまじと眺めるリア。


「……!思い出した!それ、魔物の種だよ!レアな奴だよ!」

「ま、魔物の種?」

なんだか、随分と物騒な名前だなと思う。緑色と赤色と青色の小さな種だ。


「まあ、閉まっとこう」

村に帰ってから、考えよう。そうしよう。

ダンジョンは、複雑であり魔物も強い。

太刀魚が、斬りかかって来た時はびっくりした。湖なのに、なんで海の魚!?



「それにしても、妙なダンジョンだね」

「まあ、不思議なダンジョンではありますね」

「魔物のレベルも高いけど、あんたのおかげで、ぐんぐん強くなれてるよ」

「それは、どーも!」

横から、襲ってきた太刀魚の剣捌きを、飛竜閃で防ぐ。

そのまま、零距離で矢を放ち仕留める。

弓騎士は、重量のある剣でなければ装備出来るので、この前の山で手に入れた素材と村の武器屋で購入した剣を合成してもらった中型の剣を装備している。


その分、弓との持ち替えは素早く動かなければならない。

合間、合間で反復練習をしていた。



「ふう。油断すると危ないね」

そう言いながら見つけた宝箱を開けると、大きな盾が入っていた。

青色の透き通る綺麗な盾だ。軽々と持ち上げるのは、見た目とは裏腹にさすがだな。


マリンシールド―扱うには、筋力が高くないと扱えない。水耐性がある。



「わぁ!かっこいい!」

「そうかい?これはもう、私用でいいかい?」

元々のオーガシールドをしまい、聞いてくる。

まあ、僕には装備できないからね。揉めることもない。

「いいですよ」

「ありがとう。お礼に少しだったら、いたずらしていいよ?」

「しませんよ!さ、リア行くぞ」

「はーい!」

元気良く返事するリアを先頭に進むことしばらくして、開けたとこに出た。


「あれ?誰か倒れてる!?」

「気をつけて」

リアが、駆け出すので注意する。僕たちが、たどり着くとそこには、一人の女性が倒れている。

なんか、見覚えのある服装だな。神社とかの巫女服みたいな。




「お姉ちゃん、大丈夫!」

「あ……うう……主が……」

あ、なんか、フラグ立ちましたか?嫌な予感しかしないけど。

この人を放っては置けないしな。




「セイントヒール!」

リア、いつの間にそんな魔法まで。さすが勇者だね。

聖なる光りが包んで、倒れている女性が、癒されていくよ。


「う……うう」

あ、目を開いた。日本人みたいな。黒髪。ルリやコハクと同じ出身地かな?



つづく

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