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神との遭遇

前世の記憶の中で私達は魔王討伐後、様々な世界を統べる神に会った事を思い出した。




目の前には倒した魔王、その横にはフヨフヨと浮かぶ光り輝く白くて丸いモフモフ。




それが私達の脳に直接話しかけて来た。






"魔王討伐、有難う御座いましたーー

これで世界の均衡が保たれますーー

そこで皆さんにお願いがありますーー

別の世界へ転生して、その世界の魔王を倒して欲しいのですー”







なんだかフワフワした気分になる声で語ってきたそれは、何だかドキドキワクワクする内容で、冒険大好きな私達家族は2つ返事でOKした。







そんな記憶を思い出し、現在の旦那と目を見合わせたー。

前世の記憶の中の外見とは全く違い、プラチナブロンドのサラサラヘアーだった髪が黒髪の癖毛に変わっていたので思わず声に出してしまった。





「お互い何か色々と外見違い過ぎない?」





その言葉を聞き、息子と旦那はズッコケ

た。

かく言う私も前世ではウェーブがかった赤い髪でパッチリ二重で美人だって言われていたのが現世では普通の見た目で癖毛な黒髪なんだからちょっと違和感を感じちゃう。




「「気にするとこそこ!?」」


と旦那と息子はキレイにハモる



「前世の見た目が結構気に入っていたから思わず言ってしまったんだよ。」



と言い返し色々思案し、試してみる。

魔法で見た目を変えるくらい朝飯前だよ

っと思い、魔力を練り始めようとすると、魔力が封印されているような感覚を覚えた。



「母さん、魔法使おうとしているならちょっと待って。

僕が魔力の封印を解く鍵を持ってるんだけど、外した瞬間に魔力検知されないように結界を張って。じゃないと魔王にバレて体制整わない内に襲って来られちゃうから。」



と息子が言うと何もない所から透明な鍵を取り出した。



どうして息子は私の知らない事情を知っているのだろうと思いつつも結界の魔法の準備をし、頷いた。

それを見た息子は私の心臓がある辺りに鍵を持って行くと、その鍵は体に吸い込まれた。



次の瞬間、膨大な魔力が開放されたので一秒にも満たない位一瞬で結界を貼る。



その様子を見た息子は次々と鍵を取り出し、トータルで22本取り出した。




「僕達の魔力が強すぎてこんなに必要だったらしいよ。

まずは母さんの鍵を全部開けちゃうね。」



そう言って私の両手のひら、頭、足の甲に鍵を持って行き、全ての鍵を開けた。

すると、一気に暴力的な位な勢いで更に膨大な魔力が体に、魂に満ちていくのを感じた。



「次は父さんの番だね。」


そう言うと私にやった事と同じ様に鍵を開けていく。


「最後は僕だね。」



と言うと自分の鍵も開けていき、ここに膨大な魔力3人組が誕生した。



魔力の開放を終えた瞬間に、様々な世界を統べる神の言葉が聞こえるようになった。



"皆さん、お久しぶりですーー

ようやくこうして接触できますーー

色々と事情が有って、今まで接触できずにいましたー"



そう頭に聞こえた来たかと思うと、目の前に光り輝く丸い白いモフモフがフヨフヨと現れた。



「なんだって今まで何もせず、俺達に平凡な世界を味あわせたんだ?」



と旦那がフヨフヨしたそれに語気を強めて問いかける。

冒険命!な旦那は平凡な日常が退屈に感じられたのだろう。



"息子さんは実は前前世はこの世界の住人でした。

亡くなってあの世界へ転生し、もう一度こちらの世界へ転生させるには前前世の息子さんがこちらの世界で亡くなる必要があったのです。魂が2つ存在するのは許されませんからー

また、貴方と貴女の魂に合う体は今のその体しかありませんでした。

ですから長い時間が掛かったのですーー”


とフヨフヨがガクガク震えながら答えた

なんか可愛そうになってきて思わずフヨフヨを撫でてしまう。



"菜々美さんは優しいですねー”

と言うとフヨフヨがすり寄ってきた。

少し暖かくてモフモフした手触りを堪能したあと、次々と疑問が頭に浮かんできた



「どうして今の今まで記憶が無かったの?」


と聞くとフヨフヨが答えてきた



"この世界の魔王は姑息で狡猾な上に用心深いのです。

少しでも自分を脅かす存在で有ると感じれば姑息な手で殺してきます。

それも神には感知させないやり方でーー”


そう答えてきた。


"ご家族皆さん揃うまで、そして息子さんが自分の体を思い通り動かせるまで存在を隠しておく必要が有りました。なら一層のこと、息子さんが自分の体を思い通りに動かせるまで全員をこの世界の人間と同じ状態にすると隠せると思い、色々と封印を施しておりましたーー”



「なるほど。それで今の今まで何も感じなかったし、知らなかったのか。」

と理性を少し取り戻して夫が呟いた。



"先程、死にそうになった時、息子さんが少し魔力の封印を自力で解きかけ、それと同時に私とコンタクトをとれる様になりました。

そこで少しだけ息子さんの魂を私達神の世界へ呼び寄せ、記憶や封印の鍵を息子さんに託しました。

そして私の力を少しだけ使える様にしたのです。

私の力は魔王や魔族には感知できませんからー”



「魔法を使っちゃ駄目と言いつつ使ってるじゃんって思ってたけど、神力を使ってたのね」


と私が言うと、フヨフヨは理解してくれた事が嬉しいようで更にフヨフヨフヨフヨと漂った。


この世界の猫と言う存在が好きになった私としては抱きしめたい衝動に駆られたが、何とか踏みとどまった。


そうこうしている間に夫が、前世の見た目に魔法を使って戻していた。


やっぱり、その見た目だと王子様みたいでカッコいいな、と思いつつ声をかけた。


「やっぱり、そっちの方がカッコいいね」

「そうだろ?なんかしっくり来なくて変えてみたよ。こっちの見た目の様に方が冒険向いてるだろ?」


と調子良く話していると、息子がツッコんで来た。


「こっちの世界だと目立ちすぎるから、外に出るときは戻しなよ」


そんな息子の言葉に二人とも頷いた。



「さあ、この世界の真実と、これからの対策を練ろうよ!」


と素晴らしいリーダーシップを発揮する息子。

昨日までたどたどしい言葉しか話せなかったのに今は別人だ。

まぁ、私達夫婦も昨日までとは別人の様な思考回路になってるから、人の事は言えないけどね。




さあ、家族会議と言う名の作戦会議を始めよう



ここまではスラスラと思い描けました。

続きはゆっくりと書いて行けれと思います。


人は見た目か9割って言いますよね…!

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