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悪魔は神とまた再会する

会話多めです。

ふと、目が覚めると目の前は真っ青な空で、俺は白い雲に横たわっていた。




!?

ここは・・・!


どこかはすぐわかったので、ゆっくりと体を起こした。



「・・・フミャー。」


は?


クロ助がいつものように俺の首元にすっぽりはまるように丸くなって寝ていたが、俺が動いたことで起きた。

・・・って、いやいや。

なんでここにクロ助がいるんだ!?

クロ助はくあっと欠伸をして、寝ぼけ眼にも関わらず俺の体によじ登って来たので抱えた。


「ク、クロ助、なんでここにいるんですか?」

「ミャー?」

知らないよ?という感じで鳴いて首を傾げてきた。





「君とクロ助はホント仲良いようだねえ~。」


そんな呑気な言葉を言いながら小さな男の子の神様がふわりと降りてきた。


「あ、神様。お久しぶりです。」

「久しぶり~。今回はクロ助もいらっしゃい。」

「ミャー!」

こんにちわー!という感じで鳴いたクロ助をニコニコして男の子は見ていた。

「優人とずっと一緒にいるから、クロ助もこことしっかり繋がったみたいだね。本当ならここは僕とテスター以外来れない空間なんだけど、かわいいから許しちゃうよ!」

いいのかそんな軽さで!?

「ミャー!」

「ありがとう!か。うんうん。どういたしまして。」

あ、そうか。神様だからなにしゃべってるのかわかるのか。


「さーて。報告お願いね。特に君は詳細にね。」

「あ、はい。前は確か・・・トリズデンにじいさんが来たくらいでしたね。あのあと、早速クロ助のレベル上げしました。それで・・・―――――――」


俺は言われた通り、ちゃんと詳細まで報告した。


「う~ん。絶望の顔を見たくてヴェネリーグに行くってどうなの?実際スラムでご機嫌になってるって、ちょっと引くよ。キュベレでのたくさん餓死者を出したのはどうかと思うけど、戦争の作戦ではあるからなんとも言えないなあ・・・。」

「?なにぶつぶつ言ってるんですか?」

確か前も報告したらぶつぶつ言ってたな。

「あ、いや、なんでもないよ。んで、今はアウルサの町に向けて移動中って訳か。なるほどなるほど。・・・まあ、気になるのはやっぱりヴェネリーグの内紛かな。・・・優人、なにか企んでいるでしょう?」

やっぱ神様。勘づいてるか。

「うん、まあ、そうですね。まだあの人(・・・)とは会ってないのではっきりと決まってはいないのですけどね。」


俺は企んでる内容を話した。

なんとなく、この神様は例えとんでもなくえげつない企みだったとしても止めようともしない気がするからだ。

あの世界に宿る生命はほどよく慈しんでるけどひとつひとつの命に注目するほど興味はない、変な距離感で管理している気がする。


「・・・なるほど。やり方は優人らしいけど、もしかしたらヴェネリーグがうまく生まれ変わるかもしれないね。」

「会ってないあの人(・・・)がそれに相応しいかわかりませんけどね。もし、俺の狙い通りの人間でしたら話した企み通りになって、違ったらヴェネリーグが滅ぶだけですね。」

「うん。だったら優人の言うあの人が狙い通りであることを願うばかりだね。」

男の子は苦笑いをしてそう言った。


「・・・あ、そうだ。一応確認したいことがあったんでした。」

「んんー?なになに?」

「俺のいた世界の神話や伝説がこっちの世界に反映されてますが、全てそのままですか?」

「うん。そうだよ。やっぱラノベやゲームは神話や伝説が欠かせないからね。でも、スライムやゴブリンとかはすぐ反映できたけど、天使・堕天使・悪魔は困ったよ。こっちの世界のどの宗教にも天使・堕天使・悪魔なんてのはないから、反映させるのはどうしたらいいか頭使ったよ。結局、天使は昔のどっかの宗教の神の使い、堕天使は昔のどっかの宗教の堕天使とされて今は魔物と見なされているってことにしたよ。」

「悪魔はどうなったんです?」

俺がそれを聞くと、男の子はいじわるそうな笑みを浮かべてきた。

「ふふっ、自分の目で確かめてみるんじゃなかってのかな?」

「おっと、そういえばそうでした。・・・内紛のことで悪魔を見たい願望がちょっと疎かになってました。ありがとうございます。」

うっかりここで悪魔はいるのか、どんなのか聞くところだった。

楽しみにしてたんだった。危ない危ない。


「第一王子がアバドンを使役して、第二王子がフェニックスを使役しているそうなんですが、アバドンはランクS寄りのAなのに、フェニックスはランクCだとされているんです。そしてフェニックスはどうやら火属性のただの鳥とこちらの世界の人は思ってるようでして。」

「ありゃりゃ、ランクCだなんて。」

「ということはやっぱり、フェニックスは俺のいた世界の神話のフェニックスの能力がそのまま反映されていると考えていいんですね?」

「そうだよ。そのままと考えていいよ。・・・多分、フェニックス自身が能力を隠しているんだろうね。」

恐らくその可能性はあるな。

確か俺のいた世界の神話のフェニックスは確かしゃべれたはずだから、会うことができたらそこら辺、聞いてみようかな。


「あ、それからクロ助がレベル35になって、影魔法を覚えました。神様が言ってた解決方法がシャドウダイブのことだったんですね?」

「んふふっ!そうだよ。これでクロ助は影の中に入ればどこへでもついていけるでしょ。」

「ミャー」

クロ助はありがとうっという感じで鳴いた。

「35か・・・。ふふふっ、もっとレベル上げたら面白いことになるかもね。」

「面白いことですか?・・・まあ、影魔法は便利そうですし、レベルを上げて上級にしてもいいかもしれませんね。」

クロ助も肩の上でやる気になっていた。

あと半年?ほどで成猫になるはず?だから、クロ助自身もやる気になってるし、戦力になるかもしれない。


「最上級のことも、ありがとうございました。おかげで鑑定魔法を最上級にしました。」

「それはよかった!超便利でしょ?」

「はい。色々とつついてみて、面白いし便利だなと思ってます。」

最上級鑑定魔法は隠蔽魔法を無効化にするだけではないのだ。

これは馬車で移動中のある日に何気なく鑑定魔法のウインドウをつついたら発見したことだ。

それについてはまたの機会に。


「優人のことだから、罠魔法が最初に最上級になるかと思ったのに意外だね。」

「でもそろそろ罠魔法が最上級の条件が出そうな気がします。それと多重魔法も。それらが最上級にできたらこれからの企みが結構楽になりますから、早いとこ覚えたいですね。」

「へえ!なるほどね、考えてるねえ。」

男の子はちょっと感心したように見てきた。



「楽しんでもらってるみたいでよかった。なんか改善点とかあるかい?」

「この世界は面白いですから、まだこれと思うものはありませんね。」

「それはよかった。・・・んじゃ、要望も特にはない?」

「そう・・・ですね。そういやあ、テンプレ展開が最近ないですね。」

「「戦争中、主人公のチートで無双して勝利して注目される」展開を避けといてよく言うよ。あ、でも救護所で無双してたか。」

無双してたか?

罪ほろぼしをかねて、なんかチマチマやってたから俺の回復魔法で一気にやっちゃったけど。

まあ、多重魔法が珍しいくらいで目立ったことはやってない・・・はず。


「ふふふっ、気付いてないなんてチート主人公ぽくていいねえ。テンプレ展開は内紛には少ないかな。内紛は常に起こっている訳じゃないし、ラノベとかであんまり内紛ってなかったから、設定しにくかったんだ。」

「まあ、確かにラノベで内紛はそこまでないか・・・。わかりました。まあ、変なテンプレ展開やられても面倒ですし。」

「変なテンプレ展開こそ、君意外にやりそうだね。」

うっ、自分でもそう思う・・・。


「んじゃ、また3ヶ月後!・・・内紛、頑張って。」

「ありがとうございます。」



急激な眠気が襲ってきて、俺へ目を閉じた。








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