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10、悪魔はレベルアップを目指す

朝、穴を埋めて町に戻り宿屋で朝食を食べた。

それから部屋に戻って何気なくステータスを見たら、驚いた。



いつの間にか5つもレベルアップしている!?



名前:ユウジン・アクライ(阿久来優人)

種族:人間(魔法使い)

年齢:24

レベル:12

HP:300

MP:410

攻撃力:50

防御力:62

智力:86

速力:72

精神力:48

運:34


振り分けポイント:500:250


超適性:罠魔法

戦闘スキル:初級短剣術

魔法スキル:初級罠魔法・中級鑑定魔法・アイテム収納魔法・初級火魔法・初級水魔法・初級土魔法・隠蔽魔法


取得可能スキル:3



魔物を倒してないのにどういうことだ?

ファイアラット討伐の時に魔物と戦って以来、魔物とは戦ってない。

落とし穴のあいつらのことしかしていない。


思い当たるのは・・・もしかして・・・?




絶望したあの男は自ら命を絶ったが、俺が倒したと判断されて経験値を獲得した、ということか?

だとしたら・・・人間を殺してもレベルアップするということになる。


が、このことはこの世界の人間は知っているのか?

といっても、おいそれと聞くことはできない内容だしな。

本には書いてないか?


一応、「神様監修:世界の歩き方」を見てみたが、そういった記述はなかった。

神様が知らないとは考えられない。

人殺しはしないだろうと記述を省いた可能性はあるな。

3か月後に夢に出てくるらしいから、その時聞くとするか。



ま、あいつらには悪いがもらえるもんはもらっとくに限るし。

何より、レベルアップしたのはうれしい。

火傷男ら3人のステータスしか見てなかったが、おそらくあの男もレベル20くらいはあったのだろう。

だからこんなに一気にレベルアップしたんではないだろうか。

レベル20を目標にしたから、これからしばらくは依頼をこなす日々と考えていたんだが、一気に目標に近づいたな。


しばらく考えて、ポイントを振り分け、スキルを取った。



名前:ユウジン・アクライ(阿久来優人)

種族:人間(魔法使い)

年齢:24

レベル:12

HP:300→500

MP:410→710

攻撃力:50→93

防御力:62→107

智力:86→147

速力:72→124

精神力:48→83

運:34→48


超適性:罠魔法

戦闘スキル:(取得)中級短剣術

魔法スキル:初級罠魔法・中級鑑定魔法・アイテム収納魔法・初級火魔法・初級水魔法・(取得)中級土魔法・(取得)初級雷魔法・隠蔽魔法



レベルアップのため魔物と戦うとしてもちょっとスキルが心もとなかったので、物理攻撃しか効かない敵と戦わないといけない時でも大丈夫なように短剣術を強化して、なかなか罠魔法と相性のいい土魔法の強化と新しく雷魔法を取った。




さてさて、今日はどうするか。


ここで問題が発生していた。


もう、所持金が半分になったという問題だ。


ここの宿屋代と服や食事となんやかんやで5万イン飛んでったが、稼いだのは依頼と剥ぎ取りだけで、しかもどちらも安かったから一瞬でなくなった。

しかも宿屋は1週間の連泊でとっていたのだが、それも明日で1週間になるので終わってしまう。


「ふむ・・・。ヤバイな、どうする?こういうときラノベでは・・・。」

記憶を探ると、思い当たるのがあった。

倒した魔物の買い取りでアホみたいな金額をもらってしまうという奴だ。

もしくは偶然倒した魔物(または盗賊)が賞金首で、アホみたいな懸賞金をもらうという奴もあったな。


とりあえず、スキルの確認もしたいしレベルアップもしたいから、魔物を倒して剥ぎ取りで稼ぐか。

そうと決まれば冒険者ギルドで高価な魔物の情報収集と賞金首とかのシステムないか聞いてみるか。



冒険者ギルドに行くと、酒場がちょっとざわついていた。


ちょっと気になって聞き耳をたててみた。


「おい、最近"地龍の牙"の奴ら見たか?」

「いいや。そういやあ見ねえなあ。」

「いないならその方がいいんだけどもよ、急にいなくなったから、なんかヤバイことでも首つっこんでんじゃないかって、噂がたってるらしいぞ。」

「あいつらならやりかねないな。金のためなら人も殺すって奴らだし。」


まだあいつらの話してるのか、もっといい話題ないのかなあ?

ちょっと呆れつつ、掲示板の前に移動して討伐依頼を重点的に見た。

俺はランクGだから、ランクFまでの依頼しか受けられないが、ランクDの"地龍の牙"の奴らより能力は高くなったので、おそらくランクDの討伐依頼も実質討伐可能だと思った。

しかしランクGの俺が受けられるわけがないので、ランクDの討伐依頼を見てその魔物を勝手に倒してレベルアップと剥ぎ取りで稼ごうと考えたのだ。


そしてなるべく町の近くで日帰りで行ける所と思い探すと、1つしかなかった。

「ふうん、「クレイジーボア討伐」かあ。」

この町から数時間西に行ったところにあるサラサク平原にクレイジーボアというイノシシの大群が出たから、その討伐依頼だ。

大群とだけで具体的な数はなかったが・・・事前に罠をはったら・・・うん、なんとかなるかもしれないな。


俺は昼食用にいくつか露店で食べ物を買って、早速町を出た。

町を出たところに寄合馬車の停留所があった。

俺が普段利用しているのは南側なんだが、そこには停留所はなくてどうやら西側のここにしか停留所はないようだ。

試しに話してみたら、西に向かう馬車に空きがあったので、サラサク平原まで乗せてもらうことにした。

料金は200インだった。

降りるところが遠ければ遠いほど料金が上がるらしく、俺はまだ近くて安いほうらしい。



歩いて数時間を数十分でサラサク平原についた。

初めての馬車の乗り心地はあまりよくはなかった。

スプリングついてないからケツに衝撃が直に・・・。いたた・・・。

しかもイスは木製で布すらひいてなかったから余計に響いた・・・。

で、でもまあ、早く着いたから感謝はしているけど。


前に行った草原とそこまで変わらず、どこまでも続く広々な景色で、丘がないぶん遠くから何か来てもすぐわかるくらい平坦なところだった。

見回してみたが、クレイジーボアらしき姿は見当たらなかった。


まあ、こっちの準備があるからその方がいいんだけどね。

俺は平原を移動して、草があまり生えてないところを見つけた。

ん、ここがいいかな。

俺はちょこまか歩きながら魔法を唱えた。


『この地に足を踏み入れる者に罠をはれ、トラップ。リンク:ロックドロップ』


ロックドロップは土魔法が中級になったので唱えられるようになった魔法で岩を敵の頭上に落とすというものだ。

この罠魔法をちょこまか歩き回ったところ全てに唱えまくって罠をはった。


『この地に敵を落とす穴を掘れ、ピットフォール』


さらにその次に落とし穴を無数に作った。

あいつらほど深くする必要なないので3メートルくらいで、壁は魔力節約のためガタガタだ。


そうして岩を落とす罠を15、落とし穴を10作った。

後は大群を見つけて誘導するだけだ。




しばらく罠をはったところを中心にウロウロ歩き回って遠くを見回していると、平原の奥の方から何やらドドドという音と軽い地響きがしてきて、奥から茶色い集団が走ってやって来た。

「!?あれがクレイジーボアか。」

全身1.5メートルほどの大きさで茶色の毛で覆われていて、白く長い牙を2本、口からのぞかせた目つきの悪いイノシシでざっと見た感じで20~30頭いた。

クレイジーボア達はだいぶ手前で立ち止まると、地面をフンフン匂って鼻で地面を掘り出した。

どうやらそうやって地面の下のミミズとかを食べているのだろう。

俺は念のためと、1番手前にいた奴に鑑定魔法をかけた。



種族:クレイジーボア

属性:土

レベル:17

HP:400

MP:60

攻撃力:103

防御力:85

智力:25

速力:49

精神力:63

運:17



うーん、まともに戦った中で1番レベルが高いのが、レベル4のファイアラットだから、どれぐらい強いのかがわからん。

これが充分に経験積めないうちに能力だけバンバン高くなる、チートの弊害というか。

まあ、能力としては俺の方が断然高いから、直接戦わないといけなくなっても大丈夫と思うけど・・・。

まあ、うだうだ思っててもしょうがない、やりますかね。


俺はタイミングを見計らって、1番手前にいた奴にめがけて魔法を撃った。


『我が前の敵を撃て、ロックバレット』


石の弾丸は勢いよく飛んでいき、見事に手前にいたクレイジーボアに当たった。

クレイジーボアはギロリとこちらを睨んでプギー!と鳴いた。

するとクレイジーボア全員がこちらめがけて走ってきた。


「うし!そのままこっちこい!」

俺は慌てて走って罠が間に来るように回り込み、誘うためにロックバレットを撃ったりした。

そしてこちらに突進してくるクレイジーボア達は見事に罠のところに足を踏み入れ・・・。


ドガドガドガドガドガドガ・・・!!


頭上から突然現れた岩が次々とクレイジーボアめがけて降り注ぎ、クレイジーボアのほとんどは気付くことなく、次々と潰されていった。

潰されたクレイジーボアは気絶や即死でその場で倒れたりしたモノもいれば体の一部を折ったくらいでまた走り出すモノや運良く避けたりしたモノもいた。

そして後続は潰れた仲間や岩を飛び越えたところで、落とし穴に次々と落ちていった。


「「プギー!!」」

「「プギプギー!!」」

「プギプギうるさい!」

俺は追加でロックドロップを唱えたり、他の魔法で攻撃したりして、なんとか地上で倒れている奴はしばらく動けないようにできた。

そらからすぐさま穴に近寄って様子を見ると、落ちた衝撃で足を折った奴や壁をガリガリしている奴とさまざまで、しばらく出て来ることはないなと窒息死させるために穴を一旦全部埋めた。


それから地上で倒れているクレイジーボアの中でまだ生きてる奴は短剣や魔法で息の根を止め、首のところを切るとそのすぐ下に穴を掘って、そこに血が流れるようにして血抜きした。

そうして地上で倒れていた17頭を血抜き終わるのを待って、血が抜けたものから順番にアイテムに入れていっていたら昼を過ぎていた。


昼食を挟んでアイテムに入れていって、17頭全部入った。

因みにアイテムの容量はレベルが上がるごとに広くなるのだが、最初1m×1m×1mだったのが今では10m×10m×10mになっていた。



それからちょっと時間を置いて埋めた落とし穴を土魔法で掘り返したら落とし穴に落ちたクレイジーボア10頭全て窒息死していた。穴のそこで血抜きをして、し終わった奴からアイテムに入れていき全部入ったところで穴を埋めた。


よし!これで今から町に帰ったら夕方くらいかな?

それから剥ぎ取りお願いして買い取ってもらったら、夕食には間に合うか。



さて、向こうの世界でも数時間歩くなんてなかったから、たぶんしんどいだろうなあ・・・。

せめてチャリとかほしいところなんだけど・・・こればっかりはしょうがないか。

そうして俺は数時間かけて町に帰った。





し、しんどい・・・!

魔物と戦うよりこっちかしんどいってどうよ?




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