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魔法少年はみかんが食べたい  作者: 雪風風兎
1章 魔法少年
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02 部活に入れ A


 昼下がり、春の陽だまり注ぐ我ら一年一組の教室。


 その教室の一番後ろ……ではなく一番前の窓際、先生が座る机の真横に位置する場所である俺の席。

 窓の外に見える桜並木で花弁が舞い散り葉桜が目立つようになってきた今日のこの頃。

 無性にみかんが食べたいこの思いを抑えつつ昨晩のことを思い出す。




 昨夜、ツクヨミ? ……ルナでいっか、ルナに「契約しないか?」という言葉を最後に意識が遠のいていた。


 次に気がついた時には姉に引きづられてリビングに連れて行かれていた。


 ルナはというと魔導書と共にどこかに消えていて、手元には桜色の鍵がありその先端は翼が象られていた。その翼と鍵の関節辺りから紐が伸びていておそらくペンダントかなんかだと思う。


 ルナのことをお姉ちゃんに話すと何かを隠しているような素振り見せ、リビングから立ち去って行っき、俺は一応その鍵を持つことにした。




「……お前、俺の話を聞いてたか?」


「んぁ? …………んぉぉよ、ちゃんと聞いてたぞ!」


「おい、なんだ今の間は」


 今、俺に話しかけているのはこの席に席替えしてから友人になった、(後ろの席だからって理由も込み)長泉ながいずみ 晴乃はるのがしかめっ面して睨んできていた。


「でぇ、なんの話だっけ?」


「やっぱ聞いてないじゃんか!」


ギャグマンガのような華麗なツッコミに、敬礼! ビシ


「おま、なに敬礼してるだよ! ……話し、逸らそうとしてない?」 


「……」


 そんな意図はないんだけど、…結局話ってなんだったんだろ。


 話を流してた自分も悪いがこういうボケは軽く流してくれるのが幸いである。


「その反応は、逸らそうとしてたな」


 晴乃はいかにもなため息を吐いてから顔を机と睨めっこし始めた。

 

 逸らそうと思ってないんだけど〜。


「部活」


 そんな一言と共に顔を軽く上げて俺としっかり目を合わせる。


 俺を見つめる晴乃、その瞳は何を見る?


「今週から仮入部だろ? お前は部活決めてるのか?」


 そういえばそうだ入学して魔導書がどうたらこうたらと気にしてたら部活の存在を忘れていた。

 俺、部活どこ入ろう〜? 中学はバレーやってたけど高校じゃする気ないけど、……演劇。


「……俺、演劇気になる。 この学校って演劇部あったよね?」


ふと思いついたことをポツリと呟いた後そのまま晴乃に聞く。


「あぁ、あったぞ。てかなんで演劇? お前のような美少年は運動部入ると思ってんだけど」


いかにも偏見なことを言うので俺は言ってやる。


「俺、中学の時バレー部やったけど高校まで続けるきにゃいし」


「急にキャラ変するな」


話しをずらしておいて晴乃は俺の頭をグリグリとやってくる。 


「痛い痛い」


とにかくこのグリグリが痛いのなんの、例えるならば足つぼ湯に入った時ぐらい痛い。

 おそらくなんらかの恨みが多少入っていると思われ。


「で? 演劇の理由は?」


「痛いからやめてください」


とりあえずグリグリをやめてもらい話しを進める。休み時間は有限だもん。


「ふっ、昨晩、俺の左目に宿る魔王真眼が再び開眼してしまったからな、腕試しにちょっとな」


「なるほど、わかった」


 うんうんとうなずき分からない時の定番のような言い草して晴乃は返事をする。


「それ絶対分かってない時の返答のしかたちゃう?」


 「見抜かれたか」


 分かりやすい言い方をする方が悪い訳なんだが。


「まぁ、俺の感だが中二病再発したから演劇部入るとかか?」


「……」


わりかしどころかほとんど当たってるからリアクションに困る。


「その反応は正解か?」


 なー、なーとツンツン突いてくる。なんか地味に痛い。


ガラ!!


 そんな中、突如としてドアが開かれたためドアに目をやると姉であるシキねーが一年の教室し入ってきいた。


 いきなり姉が来るもんだからクラス全体が動揺する。

 そりゃそうだ学校の人気者がいきなり自分のクラスに来るとは思わないだろう。


「いたいた、春〜、ちょっとこち来なさーい」


昨日、記憶にないところで付いたであろう傷がヒリヒリと腕から伝わってくる。






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