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魔法少年はみかんが食べたい  作者: 雪風風兎
1章 魔法少年
4/9

移ろいゆく日常C 誘われし者



—— 魔導書をさがせ。………おまえの魔力が覚醒する時、その手で掴んでみせろ、思い出ありしとこにて待っている ——


 少し埃臭い部屋、クリアに聞こえたその声を元に本棚へと足を踏み入れる。

 すると橙色の光が帯びている本が一冊、ほんのりと輝いているのが目に入った。


「あれが、魔導書グリモワール?」


 何かが落ちた形跡はないんだけど……まさか、中にいるケロベロスが寝返りを打ったのか? 


……そんなファンシーなことは起こりっこない

 と思ってても、心のどこかで眠っている中二心が、疼くものである。 ワクワク


「さぁ、なんの本だ〜あ!」


 中二心が体中を渦巻いて、今もワクワク感が止まらない!


 ほのかに、橙色の光を帯びた本を本棚から取り出す。


 本棚から取り出すと表紙と思われる面に月を背景に黒猫が寝転がっている。(この猫って夢で見たあの黒猫そっくり、背中に月の模様があるし)

 あと錠が付いていること。


「こいつか? 俺を呼んでいたのは……」


 邪気眼を多少拗らせ身、(授業とかはちゃんとやってたよ、そこまで悪化してないからね)その名残か分からないけど、中二病独特の片手を顔に添えて発言していた。


 う〜ん、なんかこれ、三月ぶりかな? 中二病モード。


 四月に入ってから「高校生の自覚を持て!」て

なつに怒られてからしばらく、このモードに入って無かった。


 そんなこんな思ってると、ふいに”カチ”と鍵が開く音がする。


 ハッとして本に目をやると本に付いていた鍵が開いて、本がペラペラと開いてく。


 あるページまで、……てか、最後のページまで開かれた。そこにはトランプのジョーカーらしきカードがファイリングされていた。


「じょ、ジョーカー? ……いや、切り札と、言うべきか」


 またもや発動してしまった、もはやこれは邪気眼してなかった反動だろうか? うん、絶対そうだ。そうに決まってる。


 そう思いながらカードを裏返してみる。

 ミステリーものだと、こういう所に何か書かれてたりするから。


「うん? 何これ?」


 ジョーカーの裏を見るとカードゲーム特有のマーク(このカード場合は黒を素体にして金色こんじきで魔法陣が描かれている。)に英語でこんなのが書いてあった。


   wake up


「わけ……アップ?」


 俺、英語できないんだわ……。


 読めん! 英語が毎回0点の俺には読めん!

 今もつくづく思うよ、よく受験合格出来たな、おい! と。


 wake upの文字と睨み合いながら数秒。


「んぁ?」


 なんということでしょぉ、薄らと英語の上にカタカナが浮かび上がってきたではありませんか。


「ウェ、wake upウェイクアップ!」


 迷わず浮かび上がた文字をかっこよく、声優の杉◯さん風に言い放つ。


 今にも、トゥルルルルル ルー♪ と効果音が鳴り響きそうだ。


 そんなこんなウェイクアップと気持ちよく言ったことの余韻に浸っていると、ピカーと絵柄の方が光り輝きだしたのでそっちの面を向ける。


すると


 よくファンタジーやSFのメール・手紙等で見るような光の中から、黒い猫がふわーと現れた。


「ね、猫?」


 それは今、片手で持っている、おそらく魔導書とみられる本の表紙に描かれた黒い猫、というか入学式の日にてやけにリアリティーある夢ででた黒猫と似た黒猫が目の前に現れる。


 数秒、いや1秒ぐらい経っただろうか? 


 数秒経ったぐらいにその黒猫は目を開ける。

 目を開けるなり黒猫はこう言った。


「にゃっはろー!」


 いや、今の時間はさ”こんばんは”な気がするんだけど。





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