第九百八十三話 ルガリィのメガライズ②
混ざり合ったエネルギーが二つ飛びルガリィを狙う。ルガリィは咄嗟に逃げようとするが竜巻の方が速い。
「グギャァァ!」
竜巻に巻き込まれてる間に水と雷の塊も追加で当たる。
圧倒的なダメージにルガリィは吹き飛び倒れると元の人間に戻って倒れた。
「ふぅ、退屈凌ぎで終わってればいいものを」
レッカは息を吐いてルガリィを見詰める。その目には哀れみや悲しみが混じっていた。
「気をつけろ!またでかいやつが来る!」
ユウカ二人が魔力を感じると同時に隆が通信で叫ぶ。先ほどと同様凄まじい魔力だ。
「みんな、今の内に要救護者を移動させて!」
一般隊員達が到着し山芋の指示が飛ぶ。
「ここでまた戦ったらまずい、こっちから行くわよ!」
「分かった!」
流河の言葉にレッカブリザードが頷く。
「映像、出ます!」
オペレーターの一人が巨大スクリーンの映像を切り替える。
「巨大なドラゴンに乗った男?」
山芋がそこに映った姿を見て言った。
「ていうかあのヒゲなんだよ、上にとんがってね?アニメじゃねえんだからやめろよな。なんつうかボスキャラにいそうな感じ?」
隆がさらに形容すると辟易した。彼は髭ばかり見ているが男は素肌に羽毛のコートというファッションも通常では考えられないものだ。
「あやつは…………ドライガン・イフリート!まさか御大将自ら来ようとは!」
ロンは男の名前を驚きの声と共に上げた。
「まじでボスキャラかよ!司呼ばねえと」
「それはわたしがやるわ!」
隆が慌てると山芋がフォローする。
「いや、呼ぶのは一旦ここにしてください。フォールダウナーのインストールが終わってない。いけるかわかんないけどやるしかない!」
「わかったわ」




