第九百七十七話 ルガリィ率いるイフリート軍団とゴーレムマスターの軍団
そこへ山芋隊長のアナウンスがビル内に響く。
「東京都内に魔法少女の軍勢が二箇所に出現よ。山芋隊員と特別隊員は大会議室に集合しなさい」
特別隊員というのはレッタ達協力者扱いのメンバーだ。
★★★★★★
「マジかよ…………」
会議室に映された映像に隆は旋律した。そこにはアナウンス通り二つの部隊が分割された画面に映されており両部隊とも数十人に及ぶ人数だ。
片方はルガリィ率いるドラグリィ軍団だ。もう片方は人間界では初登場、岩の怪物を連れた軍団である。
「岩のバケモノ、ゴーレムか」
「こちらは以前瀬川烈太が遭遇したイフリート一派のルガリィ。今度は多数の味方を引き連れたようね。もう一つはこちらでは未確認の部隊、マキャレイ氏からの情報ではゴーレン王国のゴーレムマスターだそうよ」
レッカが呟くと山芋が説明した。
「ゴーレムマスターてまんまじゃない」
「スパにハルピィ、バットゥルエンにドラグリィ、ネクローマと。みんな動物を捻った名前なのにゴーレムマスターだけゴーレムの主て名前ものね」
祐子が言うと流河がこれまで会った魔法少女達のコードネームと新たに出現した軍団の名前を比べた。
「そっちはドーレス隊含む魔法界の魔法少女がやってくれるわ。わたし達は先にイフリート一派を制圧するわよ」
山芋はさらに役割を説明する。




