第九百話 ワンオブセブンの特訓⑤
「やった?」
「やったの?」
「わたし達の勝利ね」
動かなくなったドランバを見てレッカ達は勝利を確信したりガッツポーズを取ったりする。
「いや、まだだ!あいつの本当の力はそんなんじゃない。これを超えなきゃディリハの旦那がもっとやばいのを出したら勝てなくなる!」
隆の切羽詰まった言葉通りドランバの目に生気が復活、雄叫びを上げる。
『うわぁぁぁぁぁ!』
雄叫びと共に肉体からオーラの爆炎が飛びレッカ達を飛ばした。
「だろうね。だからって、俺たちは負けるわけにはいかない!」
レッカは屈せず立ち上がる。
「そうよ!あたし達は正義の魔法少女なんだから!」
「正義は屈しない!」
次に立ったのは常に彼女と共にいたテッペキとストリームだ。
「わたしだって負けませんよ…………」
「あれを放っておいたらきっとわたしみたいな気持ちになる人がもっと増える」
雷葉と刀葉も強い想いで立つ。
「そうだ、あたしはもう強さだけを欲したあの頃じゃない。こいつらと一緒に強くなるんだ!」
「ディリハ、か。まったく我々悪魔は業が深いな」
ガレイアは新たな決意でシッコクは物憂げに立ち上がった。
「今ならいける、セブンスアップ!」
隆は最後のキーを起動、この空間においてワンオブセブンを構成させたのだ。
「なんだ?俺の中にみんなを感じる……………」
「ワンオブセブンになったのね」
レッカの違和感にテッペキは自分達の姿を確認する。
「行くわよ」
『応とも!』
刀葉と雷葉、ガレイアが返事した。
「いっくぞー!」
通常のユウカ同様五感を合体した他の人間と共有している。前回は無我夢中でまるで別人が戦ってるような感覚だったが今回は自らの、自分たちの意思でドランバを攻めたてた。




