第八百五十五話
「もちろんですとも!基本コンセプトが同じでもわたしのは魔法少女を巨獣化させてから合体させる。サイズも魔力も違うのですよ。あなた達とは、隆くんとは違うのですよ!」
ディリハは自信満々に宣言した。ピキッ、それがレッカの逆鱗に触れた。レッカセイバーの引き金を引きディリハを狙う。
「おわっ。わたしを倒したところであれは止まりませんよ」
ディリハは慌てて避けるが余裕を取り戻す。
「うるさい、お前は気にいらないから潰す。なんかもう、色々一緒にいたけど潰す。父さんと母さんがいた頃から一緒だったけど潰す、隆に色々教えてくれた借りもあるけど潰す」
レッカは様々な情をかなぐり捨てて武器を構えた。
「やれやれ、そんなものまだ捨てきれてないのですか。もうわたしは君の兄弟子ではないのですよ」
ディリハは呆れた様子で言う。
「そう言ってくれるならありがたい、容赦はいらない!」
「わわっ、なら兄弟子と変わりないと言うべきでしたか!」
レッカが再び火炎弾を放つディリハは先ほどの言葉を後悔する。
「もう遅い!」
ついには接近し剣を振るう。
「魔導演奏!」
ディリハは咄嗟にかつてのドラグリィリーダーが使ったブラックドラゴンに変身した。魔力の凄まじい波動が広がりレッカが踏ん張る。




