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第八百五十二話 ディリハの気配


ギャオオオーン!イフリートドランバが彷徨し大気を震わす。


「合体しちゃった………」

「なんだ、これは………。本当に元は人間なのか?」

「なによこれ………」

「この魔力量、人口何人分だい?」


祐子、モンツレ、ハルピィリーダー、バットゥルエンリーダーが驚愕する。それはサイズも魔力も姿の異質さも全て凡人の予想など遥かに上回っていた。


「この感じ…………」


レッカはあの男がいる気がして魔力を探る。だがやつはいない、どこだ、どこにいる!レッカは飛び出していた。


「レッカ!どこに行くの!?」


ストリームが彼女を止める。


「ディリハだ、ディリハがいるんだよ!こんなの、あいつの仕業しかない!」


レッカは焦るように言った。


「ディリハの旦那か。確かにでっかくなるなんて大技、師匠しかできないだろうな。ドライガン帝国に出た時もでかくなってたっけ。にしてはでかすぎるけど。しかも合体とか俺のパクリじゃねえの?」


隆はぶつぶつ呟くと顔をしかめる。


「そんなこと言ってる場合?対策はあるの?!」


山芋が切迫して叫んだ。


「あるにはあるんですけど……………」


隆は微妙な顔をするとスマートフォンでミカゲを呼び出す。


「もしもし隆だけど?そちらまだ着きません?」


「待ってくれ!やっと追いつきそうだと思ったら猛スピードで巨大な魔力が動いたんだ!もう少しで着くから待っていろ!」


「なるべく速く、お願いします」


隆は言い訳に顔をしかめると怒りを押し殺しながら別れの挨拶をした。


「ミカゲ、シッコクが揃えば行けますがまだ着かないそうです」


「なら時間稼ぎが今の戦術ってわけね」


山芋は隆の言葉から状況を判断する。細かくは聞かないがそれが最後の切り札なのだろうと信頼した。

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