第八十四話 完成、新たな魔導システム
ハルピィワンを倒した瀬川姉弟と夕食の麻婆豆腐を食べている祐子は言った。
「ねえ烈太、新しい魔導システムだけどあたしに任せてくれない?」
「どうした?」
「なにか閃いたの?」
「ええ、今日の戦いで分かったわ。魔法少女は誰かを傷つけたりただ戦うためのものじゃない、誰かを守るためだって。だからそのためのものを作ってみせるわ」
「分かった、そのための手伝いならなんでもするよ」
烈太は頷いた。
「ありがとう」
「遊びじゃないとしても魔法少女の戦いを危険よ、それでもやるの?」
だが流河が問う。
「見てるだけよりはましです」
「勝手になさい」
強く返す祐子を流河は否定しなかった。
★★★★★★★
数日後、研究所で祐子は烈太と相談しながら作った魔法少女のデザイン画を隆に見せた。
シンプルながらスマートに設計されたそれに隆は首を傾げた。
「これでいいのか?」
「ええ、これがあたし達の結論よ」
「そっか、なら文句は言わねえ。さっさと作ろうぜ。プログラムは出来てんだ、あとは見た目をスキャンして細かいとことをいじるだけだ」
隆は承諾して誘う。
「出来てるって、あれの中身?」
烈太はテーブルにおいた魔導デバイスを指す。
「おいおい、お前達がデザイン考えてる間に何もしてないと思ったのか?基本から何まで全部覚えたぜ」
「全部ではないがね」
得意気になる隆をディリハが否定する。




