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第七百九十二話 イフリート一派の姉妹



「てめえら!うちのピリンをひよこみたいに言うんじゃねえよ!」


赤髪の魔法少女がその呼び方に怒る。


「ピリンて、やっぱりひよこじゃないですか」


雷葉が名前を指して言った。


「名前、コードネームじゃないですって!?イフリート一派はコードネームがないということ?!」


山芋はモニター越しで驚いた。


「か、可愛い名前だからって人間界侵略はさせないからね!?」


レッカはピリンを指さして宣言する。


「か、可愛いだなんて、そんな…………」


ピリンは顔を赤くしてしまう。


「てめえ、人の妹口説いてんじゃねえ!」


ピリンの姉は槍を回収すると振り回して彷徨した。炎は螺旋状に踊りレッカを襲う。


「フェブランフェブラン!」


レッカは咄嗟に炎を発射し威力を軽減する。だが足りない、フェニックスソードを薙刀状に合体させて直接ぶつけた。


「やるなお前………」


レッカは相手の力にニヤリとした。


「あたしを舐めるんじゃねえよ」


ピリンの姉は押し切ろうとする。

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