第七百七十話 対面、悪魔と天使
「てめえら、天使でいいんだよな?」
レッタは司とアマツカと名乗る天使達を睨む。
「あ、もしかして悪魔?大丈夫大丈夫、悪いこととかしてないよ。祖先の人は………知らないけど」
司はにこやかに笑ってかわそうとする。
「ほんとに?この間は一緒に戦ったけど天使てなんか信用ならないんだよな」
レッタはいつになく低い声で唸る。
「あはは………」
司は苦笑いするしかできなかった。
「なによ、天使と悪魔て仲悪いの?」
祐子はレッタの態度に影響され不機嫌な声で本人に聞く。
「昔からね、向こうが色々やってくるらしいんだよ。だから信用ならない」
「それはいいとして。いいんですかさっきの人、勇者様相手にタメ口ですよ!ちょっと馴れ馴れしいんじゃないですか!?」
雷葉は隆の方に怒りを向けた。
「いいよいいよ、それくらい。僕、気にしてないし」
それにも司は笑って返す。
「さっすが伝説の勇者様!懐が深いです!」
雷葉は司に感激した。
李梨花は隆がなにをするのか気になった。魔法天使の力は司以外使えないはずで応用は効かないはずだ。
「さて、人も集まったことだしそろそろ………」
「待ってください!」
山芋が話そうとするとシェヘラザが声を上げる。




