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第七百六十二話ロンとガレイアとブティック②
「なんですかこれは…………」
ガレイアは着替え終えると白いフリル付きのシャツに薄い青のロングスカート、足はベージュのサンダルというあまり慣れない姿に戸惑う。
「なにを言う。十分似合っておろうに」
ロンはニヤニヤと彼女の姿を見つめる。
「なんていうかこんな長いスカート普段履かないんですよ、肩もひらひらしてるし………」
ガレイアは慣れない服の特徴を上げる。
「はっはっは!これは愉快愉快!軍人というのはこれだから面白いやつじゃ!」
ロンに盛大に笑われガレイアは顔をりんごのように真っ赤にする。
「すまんすまん、せっかくじゃしそれ買ってやるわ。他にも何かないか?」
ロンは大して気にせず続ける。
「別にいいですよこれくらいで」
ガレイアはむっとしたまま答える。
「なんじゃ、味気ないのう。それでは男の一人も寄ってこんぞ?」
それを挑発と受け取ったのかガレイアは手当り次第に試着し籠に入れていく。
「よいよい、中々面白くなってきたのう」
ロンはこれまた愉快そうに彼女を眺めた。




