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第七百五十三話 ロン、早々に人間界に行く②
「今の、向こうの皇女様?」
祐子はガレイアに問う。
「ああ、行ってくる。飯作れないわ」
そう言ってガレイアは着替え始める。時刻は七時前だった。
「それはいいけど、大丈夫?」
祐子は不安になった。
「ああ、なんとかなるんじゃね?」
ガレイアの声にも不安が混じる。
「本当に大丈夫?雷葉さんにも連絡しよっか?」
「助かる」
ガレイアの不安は少しだけ和らいだ。
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「え、あいつも大変だな」
登校中、話を聞いたレッタは祐子に言った。
「急いでるけどあの感じだともう街に出てそうなのよね」
祐子はロンの話ぶりから推測する。
「街にてあの格好で?」
「なんかいかにもって派手な格好だったわ」
レッタが問うと祐子はその様相を答える。
「なにそれ、目立つでしょ絶対」
「そうよねー、通勤ラッシュも始まるしどうなるんだか」
レッタが強めに言うと祐子も不安気味になる。




