第七百三十九話 グダグダ連合軍の連携②
「余裕かましてる場合か!」
モンツレ自身も剣を振るって襲ってくる。リファは空いた腕のムチも剣に変化させて防ぐ。
「いいえ、まだ手はあるわ」
リファが言うと身体に並行だったドラゴンヘッドが垂直に変形する。
「なにっ!?」
モンツレは慌てて後ろに下がる。
「テッペキウォール!」
モンツレはテッペキの使う壁を発動、モンツレの胸のドラゴンから炎が吐かれそれを受ける。
「行きなさい!」
ドラゴン本体も炎を吐き壁を狙うが損傷はない。
流石は防御用の魔法少女、大抵の攻撃は効かないなとモンツレは感じた。だが同時に虚脱感を覚える、あまり長引かせない方がいい。
「おい!早くそいつを仕留めろ!」
「言われなくても!」
「態度が大きいよ」
モンツレに言われハレイとハルースが飛ぶ。
「はあっ!」
リファの炎はハルースに向けられる。いや、そちらはフェイントに決まっている。真に狙うはハレイだ。
「はーーーー!」
多量の炎にも関わらずハレイは吸収している。問題はハルースの方だ。
右の方で魔力を感じ向きを変える。だがハルースはいなかった。これもフェイントだ。
「はあ、はあ……………」
ハレイが吸収した炎はかなりギリギリだ、保持するのでさえ息が切れるほどである。
「はーーーーーー!」
その多量の炎の塊をリファにぶち込んだ。




