第七百二十二話 YUGO-YU-KAソードマスターフォーム②
「剣じゃなくて刀よ!」
刀葉は訂正しつつキングビートルと距離を詰める。
『我々から逃げられると思うな!』
キングビートルはリボルバーから弾丸を連続で放つ。だがユウカのスピードは捉えられない。
「はっ!」
「ちいっ!」
キングビートルは刀葉の刀に対応する。さらにハサミから電気が迸る。
「来るわよ!」
「任せて!」
流河が警戒すると祐子はユウカの足を下げる。背中の翼を閉じ盾とした。ハサミから電気が放出されるが翼の盾は容易く障壁の役割を果たす。
「助かった!はあーっ!」
盾が解除されると刀葉は刀に水流を纏わせて斬りつける。もう一本刀を出現させ連続で斬りつけた。
「がああぁぁぁぁ!舐めるなあぁぁぁ!」
キングビートルは苦しみながら空いている腕でユウカを掴む。
『うぁぁぁぁぁぁ!』
華奢な身体ではその剛腕から逃げられずユウカは悲鳴を上げる。
『負けない、レッタがいなくたって!』
ユウカはそれでも負けるつもりはない。彷徨すると水の刀をキングビートルの後ろに形成した。
『無駄だ!いかに合わさろうと我らには敵うまい!』
『それはどうかしら?』
キングビートルが強く宣言するがユウカはニヤリと笑みを浮かべた。




