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第七百二十話 彼女達はレッカに頼りきっていた


圧倒的な力の差、現状で勝てる者はいない。


───こんな時烈太くんがいれば………。

───烈太がいればあんなやつイチコロなのに…………。

───レッタがいればユウカになれるのに………。


三人はそんなことを考えていた。そこでレッタが戦力としてどれだけ重宝していたかに気づいた。


だが違うのだと立ち上がる。彼がいなくとも彼女達は戦わなくてはならない、そう決めたのだ。いない人間に頼るつもりなどない。


「ふふふ、あっはっはっは!」


「おいおい、俺たちとの力の差に壊れちまったのか?」


突如笑い出したテッペキにクワガタ男が戸惑う。ストリームも刀葉もこんな時になにをやってるんだと戸惑う。


「まさかあいつ一人いないだけでこんなにもきついなんて思いもしなかったわよ」


続ける言葉に刀葉とストリームは笑みを浮かべた。


「どうやら、考えることは同じみたいですね」


「そうね。わたし達、知らず知らずにあの子に頼りきってたみたい」


そして自分達の心情を確認し合った。


「なんだ、あんた達もなのね。じゃ、今度は気合い入れて行くわよ!」


「ええ!」

「はい!」


テッペキの号令に二人が頷くとその身体が光り出す。

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