第七百十七話 ビートル隊融合
ヘラクレス男は茶色い甲虫の身体のような色と形のペンダントを取り出した。
「なにそれ、ペンダント?」
テッペキ達はそれを見つめる。
ヘラクレス男はオオヅノ男やクワガタ男と共に呪文を唱える。
「我らは鎧の虫、一つとなりて異物を滅ぼさん!」
三人はまばゆい光と共に一つの身体になった。
「まさか、あれは合体!?」
「そんな!あれはあたし達だけの特権じゃないの!?」
ストリームとテッペキが驚く。隆の力により様々な合体形態になってきたレッカ達、最強の力ゆえにそれを初めて敵が使うことはありえなかったと言ってもいい。
「合体ならさせては駄目よ!撃って止めなさい!」
インカムを通して山芋から指示が飛ぶ。
『はあっ!』
ストリーム達は水流を、ビームを、刀を放つ。
「やったの!?」
山芋が叫ぶが刀葉は光と水の先を見つめる。
光は人ではなく甲虫の殻を全身に持つ大型の怪人となりリボルバーのついたヘラクレスの細い角が頭に、さらにそれを囲うように二本の角が生える。片腕にはクワガタの牙、もう片方の腕にはカブトムシの角を模した大砲がつく。さらに腕は片方三本となり羽根も片側三枚となる。胸は筋肉を模した殻を持ち四肢は強靭に太く相手を容易く潰せる圧倒力を持っていた。




