第七百十四話 リベンジビートル②
「おいおい、レッカの野郎がいねえじゃねえか。あいつをぶっつぶすの楽しみにしてたんだけどなあ」
オオヅノ男は周りを見ると眉を下げて言った。
「あんたらなんかあたしらだけで充分だよーだ」
テッペキは舌を出し瞼を指で下げて挑発する。
「客の避難はまだだ!出来るだけ時間を稼いでくれ」
ウィザードマテリアルの細目の隊員、稲荷が言う。
「う………」
またもや出鼻をくじかれ刀葉は強ばった。
「ま、楽しみは後にとっておきましょう」
ストリームは人差し指を立ててウインクした。
「むぅぅぅ、分かったわよ!そこのあなた達!このソードマスターとその仲間たちが天に代わり、地に代わり、民に代わり、剣を振るい、あなた達を成敗するわ!」
ソードマスターは意を決するとビートル隊を指さし自らの胸に手を当て上を指す、さらに指は下へ後ろへ、刀を取り相手へ向けた。
「て、あたしらの紹介雑っ!もう少しちゃんとしなさいよ!」
テッペキがソードマスターの口上に怒る。
「天に代わり地に代わりて昔借りたDVDにあったわね」
ストリームはソードマスターの口上に心当たりを覚える。
「嫌ならあなた達もやればいいじゃない」
刀葉はニヤリとしたまま答える。




