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第七百十二話
そこで警報が鳴りオペレーターが魔力の発生源を知らせる。
「これは…………三箇所同時発生です!」
「なんですって!?」
「三箇所?!それってまずくない?」
「やばいですね、とってもやばいですね!」
山芋や祐子が驚くと刀葉が興奮した高い声で言った。
流河はその声をアホっぽいと感じると言った。
「でもま、これでわたし達が残った甲斐があったってわけね」
モニターが切り替わり出現した魔法少女の映像が出る。映ったのはビートル隊の三人、一人は黄色い派手なドレスで気品がある目を持つ、最後の一人は緑のドレスでドラゴンを操っていた。
「あいつら!往生際が悪いにも程があるわよ!」
祐子はビートル隊の出現にダンと拳を叩く。
刀葉は自分が彼らを見逃したことを思い出しうつむく。
「大丈夫、あなたが気に病むことじゃない」
「でも………」
その肩に流河が手を置き励ますが刀葉の心は晴れない。
「だったらあれの始末はあなた達がお願い、あとのやつはトライユナイテッド達に協力を要請する」
山芋は三人に指示をした。




