第七十話 ハルピィとの決戦④
レッカも息が切れるが立ち止まらない。躊躇なく足を進める。
「てっきり変身アイテムを壊せば終わりだと思ってた。でもあんたはまだ戦えるし、そのせいでわたしの友達を傷つけるわけにはいかない。あんたが戦うのをやめないなら、殺すしかない!」
レッカは腕を震わせながら覚悟を決める。
「あなた、隆くんの友達なのね。でもわたしにも魔法少女としての意地がある。はあーーーーーー!」
ハルピィは周囲に一際強い竜巻を起こす。
「ぐ、うううう…………」
レッカは踏ん張って竜巻に耐える。接近するには難しい、遠距離から炎を飛ばそうと剣の出力を上げる。
「もうやめてください!」
そこへ隆の声が響き風と炎が消える。隆はハルピィの前に出て戦いを止めて欲しいと再び叫ぶ。
「あの馬鹿、なにしてんのよ!」
危険な真似をした隆に祐子が苛立つ。
「どくんだ隆!その人は危険だ!」
「断る!俺が用があるのはハルピィさんだ!こんなの間違ってますよ!魔法少女だからって街の人を襲うなんておかしいですよ!」
レッカが言うのも聞かず隆はハルピィを説得する。
「隆くん、だめなのよ。わたし達がこの世界を取らないと魔法界の国々は自分の土地で戦うことになる。そしたら犠牲になるのはわたしの友達や家族かもしれないの!だから………」
ハルピィには隆の前でも引けない理由があった。




