第六十三話 ハルピィはハルピュイア使いか②
次の日の月曜日、隆のスマートフォンにハルピィからメールが来た。数日後に水族館に行こうという話である。
だが隆は迷った。烈太達から彼女は敵であるという情報を得たばかりでデートを受けるのは危険だったのだ。それでも隆にはハルピィに好意があった、彼女を信じたいという気持ちがあるのだ。
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その夜、レッカはハルピィと思しき魔法少女と戦っていた。スティックでの火炎弾ではない、連射性の高いマシンガン型の武器で対抗する。
「く、しつこいわね!」
魔法少女は連続攻撃に苛立つ。
「もう下僕のモンスターはいない、覚悟しろ!」
レッカが叫ぶ。
「覚悟なんかしないわよ!」
魔法少女は翼で風を起こす。
「うわっ!」
レッカは慌てて風を避ける。
魔法少女は助かったと思い逃走を図る。
「え、ひゃっ!」
だがストリームの狙撃が魔法少女を狙う。なんとか回避を試みるも翼に穴が空いてしまう。バランスを崩し落ちそうになるがなんとかこらえる。
その時レッカは魔法少女の顔をしかと確認した。アミューズ瀬川で見たのと同じ淡い紫の髪、神秘的な雰囲気、間違いない、やはり彼女はハルピィだったのだ。
「悪いけど、倒させてもらうよ」
レッカがマシンガンに魔力を溜める。その腕に躊躇はなかった、たとえ隆の恋人だろうと人類に仇なすなら倒すべき敵でしかない。むしろ隆に彼女の正体を直接見られるわけにいかない。ここで倒す!
「そんなの、させるわけないでしょ!」
ハルピィが片翼で風を起こしレッカはマシンガンを撃てなくなる。レッカは風が止み逃げようとするところに強力な連射攻撃を放つ。火炎弾を身体中に浴び足止めされようとも彼女は進もうとする。
だがストリームがそれを許すはずなかった。
「きゃぁぁぁぁ!」
狙撃も強力になりハルピィに大ダメージを与える。ふらふらと立ち上がり息もハアハア切れる。
「はあっ!」
レッカはハルピィに接近、身体を反転させ首に付いたブローチを拳で破壊し彼女の変身を解く。
「魔法少女と言えども変身アイテムがなければ何も出来ない、命が惜しければ逃げろ」
「馬鹿にして、後悔するわよ………」
ハルピィは怨嗟の言葉と共に去っていく。
「これで彼女は手を汚すことがなくなったわね」
ストリームがレッカに駆け寄る。
「うん、まさか本当にあの人が魔法少女とは思わなかったけどね」
レッカも安心して答える。




