第五十一話 ハルピィは魔法少女か
父親が店舗に戻ると烈太は箸を噛んだ。
「どうしたの烈太、難しい顔して」
祐子がその顔を見ると声をかける。
「うん、雰囲気に飲まれて気にしなかったけどあの人………なんか変な感じがする」
「変な感じ?」
「わかんないけど背中がビリってする感じ」
烈太はハルピィから感じた違和感を例えた。
「草食動物が肉食動物の気配を察知するみたいな?」
祐子は自分が分かる感覚で確認する。
「うん、そんな感じ。スパがまた出た時も感じた」
烈太は似た感覚を思い出す。
「あなた、妖気レーダーでも付いてるの?妖気ていうか魔力だけど」
流河が烈太の感覚に驚く。
「自分でもわかんないけどそんな感じ」
「つまり、あの女は魔法少女?」
「なるほど、それならあの紫の髪も変じゃないわね」
祐子の推測に流河が納得する。
「となるとわたし戦ったことあるかも……」
「え?」
ハルピィが魔法少女という推測が出たことで祐子は驚愕の一言を発した。
「直接じゃなくてモンスターとだけど鳥人間みたいなのと戦ってる時近くにいたのよ」
流河はハルピィらしき魔法少女がいた戦いを思い出した。
「となるとやっぱり………」
烈太は心配になり隆に電話をかけようとする。だがトゥルルという呼び出し音が鳴るだけだった。




