第四十九話 ハルピィからフィギュアのプレゼント
「へえ、隆くんは高校生なんだ」
ハルピィは隆と話を進め互いの素性を明かした。
「ええ、まだ一年生ですけど。だからアニメグッズとか集めたくてもお小遣いが足りなくてフィギュアまでは買えないんですよね。まだバイトもしてないし」
隆が恥ずかしそうに頭をかく。別段聞かれたわけではないが高校生と答えたのとここがアニメグッズの店ということもあって饒舌になってしまう。
「わたしが買ってあげよっか」
ハルピィが魅惑的な笑みを見せる。
「そんなだめですよ、買ってもらうなんて………」
隆はそれだけはいけないと遠慮する。
「いいの、プレゼント」
ハルピィはフフッと笑ってセリアのフィギュアを取る。
「本当に、いいですか」
隆は恐る恐る聞く。
「この国で同じアニメ好きの子に会えたんだもの、プレゼントさせてよ」
ハルピィはそう言い切りフィギュアをレジに持っていく。
二人でレジに向かうと烈太の父親は驚いた。いつも来るミステリアスな少女、恋愛などに興味はなくアニメが恋人ではないかと思われた少女、だがその少女に恋人がいたとは!
隆は少女より歳下に見える。なるほど、あの子は歳下好きだったのかぁ。烈太の父親は関心を強める。
「はい、どうぞ」
会計を済ませハルピィが隆にフィギュアの入った袋を渡す。
「ありがとうございます、大事にします」
隆の頬が赤く染まる。
しかもプレゼント、どれだけ仲がいいんだ………。烈太の父親の驚きは増すばかりだ。




