第四十二話 レッカは学校に祐子と隆を置いてきた
「ところでこれ、どうする?情報はもう手に入れたし連れてく必要ないよね」
レッカはスパに目を向ける。命がある以上もう彼女に関わる必要はない、レッカはそう割り切った。
「変身が解けた途端こいつの扱いが酷くなるわね」
ストリームは先ほどと打って変わったレッカに呆れる。
「放っておいても問題はないよ、おそらく勝手に立ち上がって仲間に回収されるさ」
ディリハが言った。
「ならいいか。…………あー!」
レッカは少し間を置くと大事なことに気づいて声を上げた。
「なによ、急にどうしたの」
ストリームはレッカに困惑する。
「学校に祐子と隆置いたままだった」
レッカは気まずくなった。
ストリームはうわぁと声には出さず顔で呆れた表情を出した。戦いに来るのはいいが友人を置いていくのはいささかの問題があった。
「ちょっと電話………」
レッカはポケットからスマートフォンを出そうとして変身していたことに気づいた。これではスマートフォンが出せない、変身を解かなければ。
「スマートフォンが欲しいならちょっと念じてみたまえ」
「気持ちわるっ、俺の考え読んだのかよ」
ディリハに頭の中を読まれたような感覚にレッカは気味が悪くなった。
「読むもなにもさっき電話て呟いたじゃないか」
ディリハはネタばらしをする。変身してインカムをしてる以上呟きすらインカムの向こうに聞こえるのだ。
「なんだそれか。あ、出た」
気づくとレッカの手にはスマートフォンがあった。




