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第三十八話 暴走が止まったスパは恐怖する
「はっ!」
レッカはスティックから火炎弾を連続で発射しスパを怯ませる。さらにスティックを剣にすると懐に飛び込み連続で斬りつける。
「はあはあ、う…………この感じ、まさか………」
スパはダメージに後ずさると自我を取り戻して顔を抑える。暴走していた影響で頭が朦朧としているのだ。
「それじゃあたし…………いやだ、そんな、いやー!」
自分がどういう状況が分かると恐怖に叫んだ。まるで死にたくないとばかりに。
突然叫び出すスパを見てレッカの動きも止まる。
「なるほど、暴走には制限時間があるようだね」
ディリハがインカム越しに言う。
「どういうことです?」
「魔力量が下がってる、オーバーヒートによるクールダウンだよ」
「それは分かりますけどなんかそれだけじゃなさそうな………」
ディリハは現在のスパの状況を分析するがレッカは納得しない。スパが恐怖する理由が気になるのだ。
「あなた達、早くあたしを殺して!あたしがあたしでなくなる前に!」
スパはレッカとストリームに気づくと助けを求めるよう彷徨する。




