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第三十五話 脱走したスパは少しおかしくて③
「はっ」
ストリームに変身した流河はムチで魔弾を弾き返す。そのままスパ本体にムチをぶつける。
「はあぁぁぁ」
連続攻撃でスパを怯ませるとムチにエネルギーを溜めた。
「やっぱ流ねえ、ストリームは強いや。危ない!」
レッカはストリームの強さに関心するがそれでもスパの腕が動いたのを見逃さなかった。
「あああっ!」
「ぐうっ」
スパは腕についた蜘蛛の頭から糸を出してストリームを拘束したのだ。
そのまま浮かすと背中の蜘蛛の脚を展開した。その先端は鋭利で昨日見たより長くなっている。糸を出すのではなく足の先端を武器にするのは容易に想像出来た。
「流ねえはやらせない!飛べ、火炎弾」
レッカは咄嗟にスティックから炎を飛ばしてストリームとスパを繋ぐ糸を切断した。
「きゃっ」
ストリームが落下する。燃えた部分と繋がったことで糸全体の温度が上がりストリームはそれを容易くに引きちぎった。
「ふん、余計なお世話よ。あなたは下がってなさいと言ったはずよ」
ストリームは助けられたにも関わらず喜ばない。むしろ昨晩と変わってレッカを跳ね除けるほどだ。




