第三十一話 烈太は引き寄せられるように変身する
「なあ、烈太。そういえば昨日………」
放課後になり隆が烈太に話しかける。昨日の放課後烈太は彼をどこかに案内しようとしていたがディリハが現れ有耶無耶になったのだ。
「あ、ちょっと待って………」
烈太はゾワゾワと背中が震える感覚を覚えた。何か悪いものがどこかにいるような気がするのだ。
そして引き寄せられるように教室を出る。
「おい烈太………」
「ちょっと、どこ行くのよ」
隆と祐子が止めるもそのまま進む。
上から行った方が速い、屋上へと進む。屋上は普段入れないよう施錠されているが烈太は躊躇なくドアを蹴飛ばし鍵を破壊した。訓練をしようとドアを蹴飛ばした程度で鍵は壊れない、だが彼はそれを破壊出来たのだ。
烈太をそれをやった後で自分の脚力に首を傾げた。屋上へ出ると魔導デバイスを出してダイヤルを回す。
「プリズーム、チェイン!」
ウインクをして一回転する。
「メイクアップ!」
そして上にデバイスを掲げて声を張るとスイッチを押した。
少年から少女へ、学生服から派手な赤い衣装へと出で立ちを変えた。
「ちょっと、なんでここで変身するのよ!」
「いったいどうなってんのだ………」
駆けつけた祐子と隆は困惑する。




